ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

トバモリー 11年 2008 ヴィジュアルフレーバー:エンジンオイル

ラベル情報:

Tobermory

Aged 11 years

Distilled in 2008

Bottled in 2019

Matured in Sherry Hogshead

Cask # 900043

69.2%

VISUAL FLAVOUR

Morrison and MacKEY

 

香り:ソルティ。オレンジの皮の塩漬け。金属片、オイル。駄菓子の梅ジャム。砂糖の印象。

味わい:初めは大人しく、途中から大きく拡がる。燻したオレンジ。塩味。スパイスのピリピリとした刺激。メタリック、機械油。乾いた煙。その後からケミカルな甘みが漂ってくる。微かに梅や桃の種が感じられる。

好み:★7 73

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

ラベルに描かれたように、このカスクの味わいを象徴するのは「エンジンオイル」です。

色はシャイニングイエロー。グラスに注ぐと、メタルやワックスがドライフルーツ、アプリコットの甘い香りとともに立ち上がります。口に含むと、イメージする通りのエンジンオイルのようなメタリックでオイリーな味わいが広がり、続いてシロップ漬けのリンゴが優しく寄り添います。フィニッシュにはシェリー樽由来のダークチョコレートとタンニンの余韻が続きます。

11年熟成による甘みがしっかりあり、非常にユニークなエンジンオイルのフレーバーとバランス良く調和しています。島酒のトバモリーならではの雄々しい味わいを是非お楽しみください。

香り:メタル、ワックス、ドライフルーツ、蜂蜜、アプリコット

味:エンジンオイル、シロップ漬けのリンゴ、ペッパー、ダークチョコレート、タンニン

 

※通販サイトより 

 

反芻:雰囲気は合っていると思います。“エンジンオイル” はもちろん、甘酸っぱいフルーツやシロップのケミカルな甘さの感じも挙げられていて。

合格点ではないでしょうか。

 

 

雑感:ラベルに惹かれて購入しました。

先に記事を上げたモルトヤマの スピリットオブマル の記憶が新しい頃、

デパートのリカーコーナーで見かけまして。

 

反射的に 飲み比べしたい!とボトルを手に取っていました。

 

その時は気付いていなかったのですが、

ラベルだけではなく、スペックも極めて似ている2本でした。

同じトバモリー。同じ2008年蒸留、11年熟成。度数も共に60%後半。(ちなみに、ボトリングはこちらは2019年、スピリットオブマルは2020年)

 

 

この被り方は、レダイグ阿波踊りとアレスを思い出されます。

(奇しくも、あちらもトバモリー蒸留所ですねw)

 

 

 

比べる愉しみ。

 

実際比べてみて、中身もとても良く似ている2本です。

オイルよう、金属片。スパイスの傾向。梅ジャムのケミカルな甘酸っぱさ。

 

無理くり違いを探すなら、

ヴィジュアルフレーバーの方には乾いたスモーキー。

スピリットオブマルの方が生っぽく感じる印象。

 

 

面白いです。

 

もっと違いがあったら、より面白かったとは思います。

結果からすると、同じスペックだと同じ味わいになるという至極当り前の結果ですから。

でもそれは無いものねだり。試したから知れることでしょう。

 

 

 

 

最後に余談。

ヴィジュアルフレーバーシリーズといえば、思い出されるのがグレンロッシーの『ブルーチーズ』です。

強く興味を惹かれたのですが、現在まで出逢うことが出来ていません。

 

どこかのバックバーで待ってくれていることを願うばかりです。