ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンファークラス 24年 1996 リカーズハセガワ&信濃屋&酒のキンコー

ラベル情報:

glenfarclas

AGED 24 YEARS

DISTILLED 1996

1ST FILL SHERRY BUTT MATURED

53.4%

LIQUORS HASEGAWA & SHINANOYA & KINKO

 

香り:スンとするシェリー樽香、枝付きレーズン、ハッカ、葡萄の枝。ちょっとした臭み、小麦粘土。冷凍したハイカカオチョコレート。

味わい:明るく力強い。スパイシー。レーズン、藤の花。痺れるような樽香。溶けたフルーツチョコレート。

アタックは強いが、その奥に旨味がある。

好み:★7 79

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:最初はクルミ、やがて鼻先をかすめるベリー、スライスしたりんご、はちみつ、ココア、皮など。

味:繊細なタッチで全体がとてもよく調和している。淡くはちみつの甘さ、微かにキャラメル、上品な麦、乾燥したハーブ、お茶など。

余韻:少しビター、心地よい麦のニュアンスが長く続く。

総評:よく調和がとれていて、どことなく貴婦人的な雰囲気。濃厚シェリー樽派には物足りないが、絶妙なコントラストを楽しめる1本。

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香り:落ち着きがあり、甘いレーズンとクルミ、蜂蜜が沸き上がる。スイカズラのフローラルさと奥にバニラのニュアンス。次第にジャスミン、赤リンゴ。

味:バランスが優れており、蜂蜜を中心とした綺麗な甘み、オランジェット、ブリオッシュ。ドライアップルとクルミ。最後まで綺麗な甘みが伸びる。

余韻:古びたオーク材、胡桃、砂糖の入った紅茶のビターネスが広がる。

総合:どこかドイツ向けのボトリングを回想させるような仕上がりの一樽。原酒にもどこか余裕がある印象。時間をかけて味わうことでより良い部分が際立っていく。

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香り:マスカットの皮、金柑、ハチミツを添えたクラッカー。

味:百花蜜(はちみつ)、マーマレードメープルシロップに漬けたビターなオーク。

余韻:ビターなオークが、ハーブ、クローブと共に長く続いていく。

総合:香りや味わいに溢れんばかりの蜜を湛え、奥に厚みのある芯を持ったビターオークがどっしりと構えており飲み応えも十分。グレースカスクの名にふさわしい、華やかで優雅で甘美、品格のあるシングルカスク

 

 

 

反芻:クルミ” のようなナッティさ、“クラッカー” のような穀物感。それらがポイントのように受け取りました。自分は拾えていないですね。

ただ、全体の雰囲気としてはズレていないと思うのですが…。どうでしょうか

 

 

雑感:不思議と読みやすいラベル。

大文字の英語が連々と並んでいるのに、読むのに苦痛がありませんでした。

 

英語が嫌いな自分には意外な感覚でした。

ラベルを読むという動作に慣れてきたのか、意味に興味があるからか、

人は変わるものです。

 

 

 

中身は流石の三社合同ボトリング。

ファークラスを連続して飲んでいた中だったのですが、その中でも奥行きは一番に感じられました。

 

良い1本です。

また味わいたいものです。