ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンファークラス 25年 1993 信濃屋

ラベル情報:

glenfarclas

THE FAMILY CASK

DISTILLED 1993

BOTTLING DATE 04.07.18

CASK NUMBER 80

56.2%

Shinanoya

 

香り:シェリー樽熟成の香り。ビターチョコレート。枝付きレーズン。

味わい:強く、豊か。濃いシャリー樽熟成の香り、枝付きレーズン、プルーン。濾した葡萄。ハイカカオチョコレート。

シェリー樽で熟成された、正にその通りのモルト

好み:★7 77

 

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

【香り】濃厚でエレガントな香り立ち。磨き上げたアンティークチェア、黒糖、煮詰めたラズベリー、プルーン、ローズヒップのジャム、上等なシェリーの影響を感じる。シュトーレンナツメグ。次第にクリーミーに変化し、イベリコハムの脂、温めた蜂蜜、レーズン、バラの花びら、奥に麝香やトリュフが漂う。

【味わい】口に含むと、綺麗な甘みとビターがバランスよく広がる。赤黒ベリー系フルーツ、ブリオッシュ。余韻は温かく、ベリーとスパイスが重なり合いながら長く続く。

【コメント】歴代トップクラスの正統派シェリー樽ファークラス。

 

 

反芻:たくさんのベリー系の味わいが伝わってきます。そしてその通りのモルトだと感じました。

“イベリコハムの脂” 、もう一度注文して香りを確認したいです。

 

 

雑感:樽のタイプは、シェリーバット。

綺麗で美味しいシェリー樽熟成の味わい。

とても良かったです。

 

 

グラスに注がれてから、時間をかけて開いてくる感じがまた愉しく。

ゆっくりと1杯を飲みたくなるモルトでした。

 

1本抱えて付き合いたい。

 

 

 

 

追記(23/09/02):

 

良い経験が出来ました。

 

香り:爽やかな蜜感。サイダー。青いフルーツ。生クリーム。ブラックベリー。スパイシー、白木の印象。微かな甘み。

味わい:硬いシェリー樽熟成の甘み、カカオ、葡萄の枝。豆殻。渋み。その下からアメリカンチェリー。それを粉の残るココアが覆い被す。柑橘系にクリーミー。収斂味、ドライにフルーツを感じる余韻。

好み:★7 76

 

 

反芻:イベリコハムは自分の発想では出てこないけれど、

言われてみるとこれか? というものを拾えて驚きました。

グラスから鼻を離すあたりに感じる甘みにその特徴があると。

 

非常に興味深い経験でした。

オフィシャルのコメントを読み、ボトルを飲み直すというのはやはり良い経験になります。

 

 

全体的には、オーキーなファークラスだと感じました。

樽の主張が良く伝わってくるようで。

 

ただ正直、“歴代トップクラスの正統派シェリー樽ファークラス” という看板には、もっと贅沢な口当たりのものを求めてしまうのも本音。

もちろんこれは、自分の感覚が未熟というのもあると思いますが

 

 

 

加水すると、解けてハイカカオチョコレートが顔を出します。

自分は圧倒的にこちらが好みでした。