ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。歩いてます🥾

グレンロセス 23年 1996 ザ・テイスター

ラベル情報:

GLENROTHES

AGED 23 YEARS

Distilled 1996

Cask No. 44

49.1%

selected by H.Kurashima

The TASTER

 

香り:クリーミー。白胡椒やクローブのスパイス。オレンジピール麦芽感。ホップのような爽やかさも感じる。

味わい:仄かな苦み、クリーミーな甘み。薬草、生クリーム、一欠片の林檎、ホップ。白胡椒。メンソール。籾殻と麦芽、麦を感じさせる優しい甘みが続く余韻。

好み:★7 75

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

Aroma: クリーミーな大麦、蜂蜜を塗ったショートブレッド、りんごの花と柑橘類の皮、一束の白い花、メントール、ヨーグルトをかけたシリアル。

Taste: バニラに包まれたオレンジと洋梨のスライスが舌を優しく覆う、微かな紅茶のタンニンからふくよかなモルティさへと展開、ゆっくりとドライに霧散し最後は穏やかに白胡椒やクローブの感触を残す。

Comment: グレンロセスらしい上品な果実、心地よい麦感と寄り添う柔らかなオークスパイス。穏やかな風味の中に内在する複雑さがエレガントな熟成感に貢献、どこか遠くへ連れていってくれるような極めて繊細で淡い香味展開が印象的。

 

※通販サイトより

 

反芻:合っているような、ズレているような。。“クリーミー” や “白胡椒やクローブ” といった共通点があったのは嬉しいです。“オークスパイス” と表現するのですね。

気になったのは、“上品な果実” というところ。自分は果実の主張は少なく、麦らしい味わいと感じたので。“上品な” というところが大切なのかな。

ちなみに、“メントール” と メンソール はどちらの表現も間違いではないみたいです。

 

 

雑感:派手さはなく、麦らしい味わい。

ウイスキーが好きで、迎えにいってくれる人向けに感じました。

 

スモーキーさはなく、フルーツのニュアンスにも分かりやすいアピールはなくて。

あるのは、樽由来のスパイスと落ち着いた麦の味わい。

 

 

気の知れたウイスキー仲間にもオススメせずに、

自分独りでゆっくり味わいたいボトル。

 

私はそう感じました。

 

 

 

 

追記(24/12/07):

開封から3年4ヶ月でのテイスティングです。

 

香り:モルトのクリーム、白くまったりとした甘み。麦芽糖洋梨、青林檎。蜂蜜。ともすればパッションフルーツすら感じるような熟した果実香。白粉。微かにフラワリー。

味わい:クリーミーでフルーティ。モルトのクリーム、蜂蜜。クローブ洋梨、青林檎、フルーツのテイストが伸びる。粉っぽさが小気味良い。バニラ。甘い渋み。クローブ、白胡椒、ホットな余韻。

好み:♡8 81

 

 

雑感:深夜に目が覚めました。

作業の〆、ふと手に取って、美味しさが脳に響きました。

 

クリーミーでフルーティ。

このふたつの構成でここまで魅力的になれるのかと。

 

そして、フィニッシュにあるホットな刺激が次のひと口を誘います。

深夜なのに。

 

びっくりしました。

 

 

開封から3年4ヶ月。いや残しておくものです。