ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

マノックモア 12年 2010 秩父令和商会

ラベル情報:

Mannochomore

Aged 12 years

Distilled : June 2010

Bottled : June 2022

1st fil Bournom Hogshead

56.1%

秩父令和商会

 

香り:オレンジピール、硬めの樽香。バニラ。シロップ。薄くナッツオイル。

味わい:オレンジと氷砂糖。スパイスの甘み。メロウ。シロップ。グラッシー。バニラクリーム。微かにホワイトチョコレートの気配も。

好み:★7 70

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

マノックモアの特徴である

・アタックの強さ

・爽やかなシトラス

がより柑橘感を演出し、バーボン樽のバニラやクリーム香が複雑に香る味になっています。

また、マノックモアは全般的にパンチが強めなので開封し立ては少し硬めです。

(中略)

液面を下げることで香りを開きやすくし、香りが開き始めてからストレートでゆっくり減らすと、数か月かけて硬さが少しずつ取れていきます。

その過程で柑橘の香りが強く出るタイミングやバニラ香が強く感じられるタイミング、少しミルクキャラメルのようなニュアンスを感じる瞬間も。

 

 

反芻:開封し立ては少し硬め” はその通りかなと思いました。その中でも、“柑橘系” 、 “バニラ” や “クリーム” といったメインどころは挙げられているので、シンプルなモルトと言えるのかも。

時間が経つと現れるという “ミルクキャラメル” は、自分の感じた ホワイトチョコレート と同じものなのか、気になります。

 

 

雑感:令和商会 5本目の PB

自分は途中で1本逃しているので、4本目の出会いになります。

 

前情報にあったので、硬いものを想像していたのですが

そういった面はありつつも、これはこれで整っているようにも感じました。

 

よく知るウイスキー、身近なスペイサイドモルトという感じ。

ネガティブな印象はありません。

 

 

ハイボールも試してみたところ、

粘りのある柑橘系と炭酸の刺激のコントラストが面白いものになりました。

余韻はシトラスかな。

 

 

数か月後、開いてきたときが楽しみです。

 

 

 

 

もうひとつ個人的に愉しみだったのが、付属しているブレンデッドミード。

 

ウイスキーにはノンチルを求める自分ですが、

ミードでは濾過された綺麗な味わいが好きだったりします。

 

そんな自分がブレンデッドされたミードをどう感じるのか、興味があったのです。

 

 

飲んで感じたのは、粘度のあるオレンジの甘み。

蜂蜜とバターをたっぷり塗ったトースト。

そして木材。

 

予想に反して特徴のしっかりとしたミードでした。

これは、原酒のひとつに樽熟成された結果、粗くなった原酒が使用されているところに由来があるのかも知れません。

 

きっとこの味わいも一期一会ですね。

 

 

両方とも、面白いボトルでした。

買って良かったです。