ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

モートラック 14年 2007 麻屋商店 ハンターレイン ヘップバーンチョイス

ラベル情報:

MORTLACH

AGED FOR FOURTEEN YEARS

DISTILLED IN 2007

BOTTKED IN 2021

FILLED FROM A SHERRY BUTT

52.9%

ASAYA EXCLUSIVE

HEPBURN'S CHOICE

HUNTER LAING

 

香り:黒糖、樹液、クローブ系のスパイス。オーキー、硬めのシェリー樽の甘み、ナッティ。ソーダ

味わい:強い樽の香り、渋みと粘り。スパイシー、ローストしたナッツ、甘酸っぱさ、シーズニングシェリー樽の癖。ゼラニウムユーカリ、シダ植物。ジンジャー。飲み込んでからも渋みと粘りを舌の上で愉しめる。

明るく軽やかとは反対、落ち着いた印象。

好み:★7 72

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:シダーウッドと黒蜜の繊細な香り立ち。
ぶどうのタルト、あんず、アルマニャック、メンソール、マジパン、ラズベリージャム、湿った土、合鴨の燻製。
味わい:コクのある口当たり。
黒蜜、ホワイトペッパー、巨峰、オレンジのわた、ベリームース、デーツ、コーヒー、栗の渋皮煮。
余韻:雨上がりの森と土、スモークサーモンの香り。
ベリームース、黒糖、ホワイトペッパー、ぶどうの皮、胡桃、カカオニブ、カラメル。
優しいスモークと、ラズベリー。オイリーでビターな余韻が長く続く。

コメント:開栓後2〜3週間でテイスティングを行いました。
開栓時から黒蜜のコクのある甘さ、巨峰やベリー系のフルーティさと、少しクセのあるモートラックらしい個性を感じる事が出来ました。開栓時の香り立ちは優しく繊細でしたが、時間が経つにつれモートラックらしい複雑で個性的な香り立ちとなりました。
飲むタイミングやグラスの形状、温度の違いにより違った香りや味わいがあり、繊細で複雑な味わいが長く楽しめる1本だと思います。
時折、モートラックの個性と合わさったシェリー樽熟成らしい味わいもありますが、時間経過と共に弱くなり、このボトルの個性として楽しむ事が出来ました。
度数がほどよく落ちている事もあり飲み方は、そのままのストレート(ニート)がおすすめです。
モートラック蒸溜所らしい個性が十分に感じられる面白さがあり、色々な方々に楽しんで頂きたい思いから選んだ1樽です。ゆっくりお楽しみ頂ければ幸いです。

 

モートラック2007 14年 for ASAYA

 

反芻:“シダーウッド” と シダ植物 は別物ですよね?苦笑。オフィシャルのコメントが頭に残っていたのではないのですが、ニアミスに笑ってしまいました。ですが、“湿った土” や “雨上がりの森と土” といったところには、同じものを拾えていると感じます。

“コーヒー” や “栗の渋皮煮” 等、膝を打つ表現も多々ありました。オフィシャルのテイスティングは、開封後2~3週間経ってからとのこと。これからが楽しみです。

 

 

雑感:麻屋商店 PB第4弾

ベンロマック、ビッグピート、グレンアラヒーと続いてきた麻屋商店さんのPBですが、

今回も購入することが出来ました。幸運なことです。

 

HPには “第3弾グレンアラヒーは、近年系のウイスキーをコンセプトに選び、第4弾モートラックは、クラシカルなウイスキーをコンセプトに選びました” とあり、

実際その意図が伝わってくるような味わいでした。

 

自分なりに受け取ったのは、

コクの割合、そして味わいの高低といったところなのかな と。

 

華やかさとはまた違う根の張った味わい。花というよりも花茎。

高音ではなくて中低音。

紹介する友達は選ばなくてはいけない。

そんなイメージ。

 

とはいえその中にも、

時間が経って開いてきたら、フルーツのテクスチャーが自分にも拾えそうな気配も確かにあって

それもまた楽しみにしているところです。

 

 

 

最後に、

各種飲食店に先行販売があった今回のボトル。

今世に珍しい、試してから買えるPBとして頂いていました。

 

ありがたいことです。本当に m(_ _)m