ラベル情報:
ARDMORE
AGED 26 YEARS
FILLED 1995
BOTTLED 06.07.2021
MATURATION REFILL SHERRY BUTT
CASK No. 7883
BATCH 21/132
52.7%
CASK STREGTH CONNOISSEURS CHOICE
GORDON & MACPHAIL
香り:金属片、潮気、海藻、ヨード香。くぐもったブルーベリーの甘み。煙と塩素。洋梨。柔らかいメンソール。
味わい:海藻と厚みのあるヨード香、その甘み。土の香り。モルティ。潮気、白胡椒とクローブ。ベリー系と青林檎、キャンディ。メンソールとまったりした甘みが長く続く。
好み:★7 78
【オフィシャルのテイスティングコメント】
RED APPLE aromas complement CINNAMON, roasted HAZELNUTS and soft SMOKE.
(赤林檎のアロマがシナモン、ローストしたヘーゼルナッツ、柔らかい煙を引き立てる)
Rich notes of SHERRY combine with FOREST FRUITS and TREACLE TOFFEE.
(シェリーの豊かな香りに、フォレストフルーツとトリークルトフィーの香りが加わる)
A fruity and spicy finish with lingering BONFIRE EMBERS.
(フルーティーでスパイシーなフィニッシュと焚火の燃えさしの余韻が特徴)
※ラベルより
反芻:“フォレストフルーツ” とは 多種多様なベリー系フルーツ を意味すると取っていいのかな? “トリークルトフィー” は シロップ掛けのトフィー ?
その訳が合っていたとしても、全体的には外れている感があります。とくに メンソール に類するものが挙げられていないのが意外。
雑感:26年熟成、カスクストレングスで50数%。
期待しかないスペックなのですが、
正直な話、もっと腰が欲しいと感じてしまいました。
不思議なものです。
なにが原因なのでしょうか?
自分なり考察ですが、ピートの主張がメインに来ているからでは と考えます。
オフィシャルのコメントではそうでもないのですが、自分はピート由来のニュアンスの割合を多く感じました。
その結果、相対的にモルトや樽の感じが細く感じられ、アンバランス・物足りなく思えてくるではと。
(暴論、NAや加水と同じ程度の働きになっているような)
そんなことを言っていますが、
こちらは柔らかく飲みやすく美味しいモルトです。
美味しくないなんてことは絶対ありません。
ただ、ブラインドテイスティングだったらもっと美味しく感じられた気がします。
事前の予想で劇的なものを求め過ぎたのかもしれません。
難しいところですね。
追記(23.03.28):
麻屋商店さんでまた出逢うことが出来ました。
香り:軽い塩味、乾いたピート香。梨っぽい。黒胡椒や山椒のようなスパイス。渓谷の香り。
香りは複層的ではあるが、どれもが緩やかに大人しい印象。
味わい:土を感じるピート、焦げ感。熟した和梨、焼き林檎。ピーティなな黒胡椒、山椒、クローブ等の多様なスパイス(ただしアタックは強くない)。樽のクセが一瞬。焦げた穀物の甘み。濡れた煙草。薄くメンソール。甘い痺れが長く続く余韻。
好み:★7 74
雑感:前回と同じ感想を持ってほっとしました。
テイスティングコメントではなく、前回の雑感の方。
今回も、腰が弱く感じられてしまいました。
諸々のテクスチャーからは加水とは思えないけど、加水を思ってしまうような。。
美味しいのですけどね。
柔らかく、覗き込むと色々な表情が感じられますし。
ボトルを1本購入して、色々な人に飲んでもらい意見を聞きたいボトルです。