ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

レアオールドブレンド 38年 1980 エリクサーディスティラーズ ウイスキートレイル

ラベル情報:

BLENDED SCOTCH WHISKY

RARE OLD BLEND

AGED 38 YEARS

DISTILLED 1980

BOTTLED 2019

SHERRY BUTT #18

45.9%

原材料:モルト・グレーン ※輸入業者ステッカーより

WHISKY TRAIL

ELIXIR DISTILLERS

 

香り:魅力的なシェリー樽香、艶気があるとも。甘酸っぱいレッドカレント、アプリコット。瑞々しい青林檎。仄かなスモーキー、少しの白粉。梅ジャムのアクセント。まったりとしたモルトの甘みが最後に。

味わい:濃いシェリー樽の香り、硬い蜂蜜、黒砂糖。濃く淹れた紅茶。オレンジの枝、青葉、ミント。爽やか。オーキー、余韻には厚みのあるなめらかな甘み。

好み:★8 84

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

グラスに注いだ瞬間からダークシェリーの豊潤な香りが広がり、ラム酒漬けドライフルーツのパウンドケーキ、デメララシュガー、シガーボックス、ほんのりと伽羅のアクセントが加わります。

口に含むととても滑らかで落ち着きのあるドライフルーツの味わいを軸にタルトタタンシェリー、アプリコットジャムが複雑に絡み合い。フィニッシュにヴィンテージオーク、丸みを帯びた紅茶のタンニンが現れ長い余韻が続きます。

希少な1980年蒸溜の40年に迫る長期熟成ウイスキーでしか味わえない熟成感と個々のウイスキーシェリー樽の中でよく馴染んだ落ち着きあるハーモニーは、さすがはスキンダー!とつい声が漏れてしまう味わいです。

 

※通販サイトより

 

反芻:表現の美しさの違いは大きいですが、同じものを拾えているようで嬉しいです。

自分が感じた 艶気 は、“ほんのりと伽羅のアクセント” と同じものだと考えます。また、“タルトタタン” にも膝を打ちました。

 

 

雑感:シングルモルト旺盛の時代だからこそ買えたボトルです。

ほんの2年前に販売されたボトル。

価格は確か2万円台。

 

この時代に 38年熟成でその価格? と警戒したことを覚えています。ブレンデッドウイスキーとはいえ

ただこれは、近年のウイスキーラバーに共通する本音ではないでしょうか(苦笑)

 

しかし、開けてみるとこのクオリティ。

購入してよかった。

決断した自分を褒めたいです。

 

経験上、ブレンデッドウイスキーはオールドボトルに限ると考えていたのですが、改めさせられました。

現代でも、手の届く範囲に良いボトルはありますね。

 

 

こうなると、長熟のシングルグレーンにも手を伸ばしたくなります。

グレーンは、令和商会さんにいった際に愉しんでいるのですが、あれこそ手元に抱えて1本の変化を愉しむべきものかとも思いますし。

 

 

 

記事を書きながら時間をおいていたら、苺のニュアンスすら感じられました。

じっくりゆっくり愉しみたいと思います。