ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

クライゲラヒ 24年 1990 SMWS 44.65

ラベル情報:

SOCIETY SINGLE CASK No. 44.65

Subtle compllexity

AGED 24 YEARS

DATE DISTILLED 13TH AUG 1990

CASK REFILL HOGSHEAD / EX BOURBON

52.4%

THE SCOTCH MALT WHISKY SOCIETY

 

香り:フルーティ。葡萄や青林檎。ライム、苺も。それを包み込む綿あめ。優しい乾いたピートのヒント。ハッカ飴。

味わい:フルーツキャンディやシロップ。焦げた樹。ハッカや薬草香、べっこう飴とその苦み。穀物の甘み。カスタードクリームも。

好み:★8 82

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

微妙な複雑さ Subtle Complexity

ストレートの香りは実にソフトで穏やか、魅惑的で、柔らかなピンクと紫色の光の部分が所々にある印象派の絵のようだった。芳香として挙げられたのはハニーカム入りの甘くて塩辛いクランチナッツバー、ゴールデンシロップを掛けたポリッジのボウル、そしてチョコレート・ライスクリスピー・ケーキ。味にはソフトで穏やかな辛さがあり、甘酸っぱいアップルソースのローストポークを思い出した。加水するとさらに甘みが加わり、大切りのパイナップルとクリームが入ったトロピカルフルーツサラダとカフェラテのカップにのせたストロープワッフル。ヴァン・グリのエキサイティングな発泡感とジューシーさがあり、洋ナシ、マンゴー、イチゴの風味を伴った – 微妙だが複雑。

The nose neat was very soft, gentle and enticing compared to an Impressionist painting creating patches of light with soft pinks and purples. Aromas mentioned were sweet and salty crunch nut bars with honeycomb, a bowl of porridge with golden syrup and chocolate rice crispy cakes. A soft gentle heat to taste reminded us of roast pork in sweet tangy apple sauce. Water added more sweetness, tropical fruit salad with big pineapple chunks and cream, as well as Stroopwafel over a Latte. There was the exciting fizziness and juiciness of a Vin Gris with flavours of pear, mango and strawberry – subtle but complex.

 

 

反芻:詩的な表現で始まった中にある “柔らかなピンクと紫色の光の部分が所々にある” の部分に苦笑してしまいました。私は、シンプルな白い綿あめを感じたので。(“印象派の画” にかかっていることは理解しているのですが)

同じ空気を感じられているように思うのですが、同じものがなにも挙げられていない。不思議な感覚です。

 

 

雑感:ソサエティのクライゲラヒ。

自分にクライゲラヒの素晴らしさを教えてくれたのが、SMWS 44.56 です。

 

あのボトルを味わえたのと同じバーに来れたので、つい頼んでしまいました。

 

 

このボトルもまた良い1本でした。

少しの酸味を伴ったフルーツ感と、なめらかな甘み。

過熟や南国のフルーツのジューシーさとは異なる愉しさがありました。

 

.56 との違いを言葉にするなら、.56 はもっと生のフルーツっぽかったようにも思います。

 

 

20年超のクライゲラヒ、やはり自分の好みに合っています。

出逢ったらチャンスを逃さずにいかねば!

 

 

 

 

(よろしければ)