ラベル情報:
津貫
2021 久住蒸留所竣工記念
Distilled 2018.2
Bottled 2022.3
Cask Type Bourbon Barrel
Cask No. 5109
61%
香り:樽の甘いニュアンスが軽く、ツンとするメンソールと洋梨のまったり感が同居している。薄めたオレンジピールも。
味わい:味わいはしっかりとしている。程よい苦みと焦げ感、薬草香。癖のある甘み。ナッティ、ニューポットのテクスチャー。飲み込むと胡椒、スパイシーな余韻。
好み:★6 66
雑感: 津貫蒸留所の久住蒸留所竣工記念ボトル。
先に上げた記事でも触れたように、久住蒸留所が稼働に至るまでにはマルス津貫蒸留所のスタッフの支えがあったそうです。
このボトルのパンフレットには、『この深いご縁に支えられた久住蒸留所の竣工を記念して本坊酒造様のご配慮で記念のシングルカスクをリリースさせて頂くこととなりました』という説明がありました。
将来には、両蒸留所のブレンデッドモルトが発売されたり、久住蒸留所の原酒を屋久島エイジングセラーで熟成させたり、色々な企画ボトルが出てくることを夢想してしまいます。
駒ヶ岳×秩父の例がありますから、可能性は大いにありますよね。
親子みたい
以下は取り留めもない蛇足な話。
恥ずかしい話なのですが、このボトルはシーズニングシェリーカスクかと思ってしまいました。
自分の苦手とする癖を感じてしまって。
ですが実際は、バーボンバレル。
とすると疑問が湧いてきます。
自分が苦手に感じるアレは、シェリー樽由来のものではなかった?
いやでも、手元のボトルでそれがあるのは、近年シェリー樽ものばかり。
樽材の話…?
原酒の若さに拾うことがある…?
そもそも根本的な勘違いで、苦手なニュアンス・イコール で間違った結びつけをしてしまった…?
分からなくなってしまいました。
これは自分の感覚の話ですし、自分でしか解決(納得)できないものと思います。
ですが、いかんせん経験が足りない。この気配が予想されるスペックのボトルは避けてきましたので。
あえて苦手なものと向き合うのも面白いのかも知れない。
そんなことを考えさせられました。
好きなものを追うだけでも手に負えないのに(笑)
ただ、頭の片隅には置いておこうと思います。
本当に取り留めもない話でした。m(_ _)m
追記(23/09/10):
香り:甘い針葉樹、蜜糖。軽やかにオーキー。シトラス。ハッカ飴。
甘く爽やか、ケミカルな甘み。
味わい:香りに反してしっかりとしている。ケミカルな甘み。クローブのようなスパイスの刺激、その甘み。シダ植物を一瞬感じる。樽由来の渋みを感じる余韻。乳酸菌が鼻を抜ける。
低層に甘み、中高層にスパイス。酒質の若さはあるが若さ以上の樽感。
好み:★6 69
雑感:津貫の特徴を覚えたいです。
自分の中に、津貫のイメージが纏まっていないと感じています。
決めつけてもいけませんが、
大よそこういった感じだろうという感覚は持っていたいのが本音。
そんなに機会がないですから、ひとつひとつを大切にしないといけません。