ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

カリラ 30年 1983 マキロップチョイス

ラベル情報:

CAOL ILA

on 12 October 1983

in January 2014

bottled from cask number 4813

43.0%

Mackillop's Choice

 

香り:軽いピート香、潮気。時化の昼の煙草。加水のニュアンス。すりおろした洋梨。メンソール、冷たい印象。

味わい:優しい、淡いとも。消えかけの焚火、海風。加水らしさ、モルティな甘み。洋梨、燻した黒胡椒。焦げ草の苦み。蜜っぽさ、薄めたオレンジの皮、グレープフルーツの白皮。全てが通り過ぎるとメンソールのニュアンスが残る。

好み:★8 80

 

 

雑感:最初のひと口は弱く感じました。

加水の様子が大きく、腰がないように思えて。

 

ハズレのボトルかなぁ と渋った気持ちになったのですが、

気持ちを切り替えじっくりと向かい合うと、良いところが沢山見えてきました。

 

大きいのは、フルーティさ。

焦げた苦みの中にあるフルーツ香が優しく繊細に。

 

余韻にある苦みも次の1杯を誘うようです。

 

 

 

何気に贅沢な飲み比べ

 

オフィシャルの 25年 と比べてみました。

 

正直な感想では、自分の好みはオフィシャルに軍配が上がります。

厚みがあり、ピートの甘みや苦みの複雑味がある。

そして逆転したことを言うようですが、分かりやすい。

(というか、オフィシャルボトルこんなに旨かったかなぁ となりました)

 

マキロップチョイスは、フルーティ寄り。

優しくモルティ。

どこかエステリーにも。

ですがやはり加水のニュアンスが自分には気になってしまって…

 

 

ブレンダーの腕の差なのか と想像するのは失礼な話でしょうか