ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンアラヒー 11年 2010 麻屋商店

ラベル情報:

GLENALLACHIE

AGE: 11 YEARS

DATE DISTIKKED: 14.04.10

DATE BOTTLED: SEPT 2021

CASK TYPE: PX PUNCHEON

CASK NO: 800484

56.0%

SPECIALLY SEKECTED FOR ASAYA

 

香り:こってりとした甘み、シェリー樽香。黒いフルーツ、ハッカ、オレンジピール。微かに薬草や芝生。白粉っぽさ。奥底にクレヨンも。

味わい:ドライ。シェリー樽熟成の香りとその苦み。芝生。ドライバナナ、オイリー。ハイカカオチョコレート、アメリカンチェリーの種。ひと摘みのスパイス。微かな甘みと強めの渋みが残る余韻。

好み:★6 65

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:清涼感があり、甘く艶のあるシェリー樽熟成らしいリッチな香り立ち。レーズン、デーツ、黒糖、紅茶、焼きたての食パン、オランジェット、ビワ、アンティーク家具、メンソール。

味わい:軽めでコクのある口当たり。

黒蜜、ラムレーズン、デーツ、白胡椒、ピノー・デ・シャラント、えんぴつ、ビワ、紅茶、コーヒー、タバコ。

余韻:針葉樹林や古民家の香り、黒蜜、レーズン、白胡椒、オランジェット、紅茶の渋さとコーヒーのビターが続く。

コメント:開栓してから1週間程度でテイスティングを行いました。

ファーストフィルPXシェリー樽の影響をしっかりと受けながら、グレンアラヒーらしさもあり、多くの方にお楽しみ頂けるのでないかと思い、1樽で購入致しました。

熟成年数以上の複雑な香りや味わいがあり、どこか懐かしさも感じる1本でした。

時間をかけてゆっくりお楽しみ頂ければ幸いです。

 

【完売御礼】グレンアラヒー2010 11年 for ASAYA

 

反芻:おおよそ合っている気がします。(自分は開封直後のテイスティングです)

“針葉樹林や古民家の香り” には なるほど となりました。爽やかさとくすんだ感じが同居しているというのか。あと、“えんぴつ” も。子供の頃、えんぴつのお尻を齧った時のあの感じが思い出されます(笑)

 

 

雑感:麻屋商店 PB 第3弾。

第1弾のベンロマックと、第2弾のビッグピート。

それらに続くボトルが今回のグレンアラヒーです。

 

ちなみに、ビッグピートは店構えがデザインされたラベル。

実物と比べて写真が撮りたくなりますw

(参照:https://twitter.com/asaya_chichibu/status/1510099880672645121?s=20&t=NQxuJq2ADgfaiEk6ZTMAswhttps://twitter.com/asaya_chichibu/status/1510099880672645121?s=20&t=NQxuJq2ADgfaiEk6ZTMAswhttps://twitter.com/asaya_chichibu/status/1510099880672645121?s=20&t=NQxuJq2ADgfaiEk6ZTMAswhttps://twitter.com/asaya_chichibu/status/1510099880672645121?s=20&t=NQxuJq2ADgfaiEk6ZTMAsw

 

 

 

さて中身の話。

正直、まだ硬い印象です。

フルーツ感はそんなに拾えません。

それでも口に注ぎ込む瞬間に感じる、モルティな甘さは確かにあって。

 

スンとする爽やかさ、仄かな甘み、強い渋みと包み込むオイリーさ。

その三要素で構成されているモルトという感想を持ちました。

 

 

まずはオフィシャルのコメントの通り、1週間以上開けてからまた改めてと考えています。

 

 

 

 

単純に比べられるものでもないですが

 

同じ秩父にあります同じく人気店、令和商会のアラヒーと飲み比べを。

違いを探すより共通項を見付けられたらと

 

 

熟成年数の違いや樽の違いも大きく、比較はむずかしいのですが

共通しているのは、青臭い香り、ハッカのような爽やかさ。

 

香りに感じる白粉っぽさも共通していると思います。

また味わいの最後に感じるオイリーさ、油性絵具やクレヨンのイメージさせるそれも共通している印象。

 

 

ここら辺がグレンアラヒーの酒質と言えるのではないでしょうか。

オフィシャルスタンダードのボトルとも比べてみたいところです。

 

 

 

 

というか、令和商会のアラヒーがかなり旨くなっていました。

甘酸っぱいフルーツ感。

良いです。

 

開封から1年4か月。

いよいよ本領なのかと感じます。

 

 

 

 

(よろしければ)

 

 

 

 

追記(22/11/22):

肩あたりで半年開けて、再度のテイスティングです。

 

香り:硬い樽香。バターやコーヒー。プルーン、水飴。葡萄の香りが豊かに。爽やかなサイダー。

味わい:甘やかな樽香。ナッツオイル。プルーン。煮崩した林檎。オーキーなスパイスがピリリと。煙草。炒った豆殻、甘いシェリー樽にコーキングされたモルトの甘み。えんぴつを噛んだ苦み。

オイリーでドライ。コクのある甘み。

好み:★7 76

 

 

雑感:化けていました。

いや、驚きました。

美味しいです。

甘みと苦み。

とても好み。

 

 

テイスティングのコメントも、オフィシャルのものに近付けたのではないでしょうか。

爽やかなニュアンスと古びれたニュアンス。

甘みと苦み。

両立している良いモルトだと思います

 

えんぴつを噛んだ苦み の部分はは、正直前回の記憶があった面はありますが、

これ以上に相応しい表現はなく。

 

是非飲んでいただいて、同意が欲しい気持ちです(笑)

 

 

 

本体の記事を上げた際に、令和商会さんのボトルに対しても感じたことですが、

グレンアラヒーは開封直後と時間をかけてから、そのギャップが極めて大きい蒸留所なのかも知れません。

1本抱えないと体感できなかったですね。

 

他のボトルにも興味が湧いてきました。