ラベル情報:
BRORA
Aged 29 Years
DISTILLED 1971 JUNE
BOTTLED 2001 APRIL
MATURED IN SHERRY CASK
50%
OLD MALT CASK
DOUGLAS LAING
香り:丸っこいイメージ、パイナップル、パッションフルーツ。モルトがジューシー。煙草。
味わい:乾いた煙、ジューシー、蜜柑、マスカット。芳醇なモルト感。
好み:★9 93
雑感:ジューシーで驚きました。
自分のブローラの印象は、落ち着いた煙や朽ちた木、そしてモルティ といったものでした。
ですがこのボトルはとてもフルーツ感に溢れていて。
知っているものと全く違っていて驚きました。もちろん経験は数えるほどしかないのですが…
2022年にこのボトルを飲めたことに感謝です。
(以下、ブローラ蒸留所の歴史を簡単に)
1819年設立、当時はクライヌリッシュ蒸留所と呼ばれていました。
その後、1967年に新しい蒸留所が設立、そちらもクライヌリッシュ蒸留所と名付けられる。
翌1968年に旧となったクライヌリッシュ蒸留所は閉鎖。
ところが、翌1969年にブローラ蒸留所と改名して再稼働。
しかし、1983年に閉鎖。
※ブローラ蒸留所としてモルトが蒸留されたのはこの69年~83年の約14年間だけになります。(改名以前のものは旧クライヌリッシュと呼ばれています)
そして現在、ブローラ蒸留所は2021年から再稼働しています。
ポットスチルは以前の設備を補修して再利用し、麦芽も以前と同じ産地のものを使用しているとか。
単純に考えると、2024年にはその新生ブローラのウイスキーが世に出るのですね。
自分がこれまで経験してきたものは、瓶の中で長時間を過ごしこなれたものばかり。
(今回のボトルは蒸留から考えると52年!)
新しいボトルに同じクオリティーを求めるのは酷でしょうが、その将来を夢想できるものだったら良いですね。
瓶熟したくなる欲がむくむく沸くような
自分は50年後もウイスキーを飲めているのでしょうか。
健康でいねばです。