ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンファークラス 33年? 1979 信濃屋

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ラベル情報:

glenfarclas

THE FAMILY CASKS

DISTILLED 1979

BOTTLING DATE 31.07.13

CASK NUMBER 8800

52.1%

Shinanoya

 

香り:バニラエッセンス、乾いた白木の香り。オレンジ、洋梨。煙草も。

味わい:オレンジの果汁、デーツ。苺大福。ミント。

好み:★8 86

 

 

雑感:通称ホワイトファークラス

美味しい。

落ち着いていて優しく

苺のヒントも確かにあって

 

プレーンホグスヘッド、リフィルを重ねた樽だそう。

こんなものもあるんだなぁ

 

 

リフィルを重ねた樽は評価されないイメージがありますが、行きつくところまで行くとまた新しい価値が生まれるのですね。

 

いつかもう一度、集中して味わってみたいです。

 

 

 

 

追記(22/12/23):

この後、複数回味わうことが出来たので纏めて上げます。

 

(約5か月後)

 

香り:オレンジの果汁、ミント。ニッキ。麦芽を潰して伸ばしたような…。微かに焦げ感。白い花。

味わい:オレンジに始まり、蜜柑で終わる。フレッシュなオレンジ。デーツ、乾いた僕材。フルーツキャンディ、シナモン、微かに芝生。炒った豆殻。薄めたバニラ。蜜柑の缶詰。

好み:★8 85

 

 

(さらに5か月後)

 

香り:メロン、オレンジの果汁。ニッキ。白く甘い香り。麦芽香。微かな焦げ感。

味わい:ミント、モルティ、スパイスの辛味。殻っぽい。メロンの皮近く。フルーツキャンディと煙草。

好み:★8 83

 

 

雑感:とても良い香り

ファークラスに求めるものとはまた違うのが正直なところですけど、大好き。

 

自分にとって、シェリー樽熟成のモルトで一番信頼をおいている蒸留所がグレンファークラスです。

今後シェリー樽熟成のモルトが1ヶ所しか飲めなくなる呪いをかけられる、グレンファークラス蒸留所を選びたいくらい(どんな呪いだか)

 

 

そんなファークラスですが、

シェリーのニュアンスの少ないこのプレーンホグスヘッドにも、くすぐられるところが大です。

 

これが原酒の素晴らしさなのですね。

 

この原酒の素晴らしさがあるから、シェリー樽にも負けないウイスキーに仕上がるのだと感じさせられました。

 

 

 

 

当り前の話ですが、

ヘンプスパロー 發 に同系統のものがないか求めたのですが、難しいですね。

1st Fill バーボンカスク と プレーンホグスヘッド から共通するところを発見するには、自分はまだ未熟でした。

 

もっと色々経験したいです。

 

またシェリー樽熟成以外のボトルが販売されたら、ふらふらと手を伸ばしてしまいそう。

 

 

このボトルのおかげで彷徨っています。

愉しいですけど

 

 

 

 

追記(23/07/14):

 

きっとこれが最後でしょう。

 

香り:蜜飴、ブラウンシュガー。蜂蜜。瓜系の甘み、熟したメロン。レモンティー。ニッキのヒント。仄かに乾いた煙。

味わい:熟しきったメロン、瓜系の甘み。モルティ。蜂蜜キャンディ。苺とそのヘタ近く、ミントの爽やかさ。乾いた木材、白胡椒やジンジャー系のスパイス。優しくてなめらかに厚みがある甘み。

好み:★8 87

 

 

雑感:経験させていただいてありがとうございました。

このボトルのおかげで、ファークラスがより好きになり、

このボトルのおかげで、ファークラスを彷徨っています。

 

シェリー樽でないファークラスに飛びついてしまうようになりました。

このボトルの影でもあるのではないかと思ってしまって。

 

そして、この味わいに届くことはないと沢山経験しました(笑)

 

ようやく最近、やはりシェリー樽のファークラスが旨いと原点回帰していたりします。

 

 

さんざの右往左往も、このボトルを経験できたからこそ。

とてもありがたいことです。

 

ずっと覚えていたい1本です。

 

 

ありがとうございました。