ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

三郎丸 Ⅰ マジシャン 3年 2018

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ラベル情報:

三郎丸

SABUROMARU Ⅰ THE MAGICIAN

Distilled 2018

Bottled 2021

Heavily Peated

48%

 

香り:軽いピート香、モルティ。蜜柑の果汁。木材の香り。土っぽいニュアンスも。

味わい:とろりと甘い、麦汁そのもののよう。海藻、濡れた煙。ヨード香。炒った麦芽。燻されたフルーツ、グレープフルーツやファイバーパイナップルが大人しく。紅茶。少しの消毒液。咥内がしゅくっとする。

好み:★7 78

 

 

【オフィシャルのテイスティングノート】

香り:バーボン樽由来の美しいバニラとウッディさ、オレンジオイル、強いピート、香ばしい麦芽、赤いリンゴ、カスタード、僅かに灯油。

味:アーシーさを伴うピート、麦芽とバーボン樽の優しく上品な甘さ、バニラ、オレンジオイル、カットしたリンゴ、穏やかな乳酸、雑味が少なくスムーズな質感。

総評:新規のマッシュタンの導入により、雑味が少ないスムーズな酒質となり、三郎丸0(ゼロ)から確実な進歩が感じられる1本。

 

 

反芻:オフィシャルのノートを読みながら再度飲んでみたくなりました。“僅かに灯油” の香りしたかなぁ。とても気になります。“カットしたリンゴ” も。自分が挙げた グレープフルーツやパイナップル は、酸味から連想したものなので リンゴ の方が納得できるような気がしています(汗

自分は 0 よりも 1 の方がハッキリ好きです。

 

 

雑感:マジシャンが意味するものは開始や独創性。

新しいマッシュタンを採用した最初の年。

古いポットスチルが使用された最後の年。

ちょうど交差点に位置するモルトになります。

 

マッシュタンに関しては、古いものは最適な基準になかったとの蒸留所のコメントもあります。

ポットスチルは、ZEMON が採用されるひとつ前。

重石を外して力を溜めてこれからが本当の戦いだ…!という感じでしょうか。

ドラゴンボールみたいですね。

 

 

このマジシャンもとても好みでした。

麦汁感に溢れていてじっくり旨い。

麦汁をそのまま質を高めているような。

厚みもあり。

また加水のヤなところがなく、ブレンダー技術の高さも窺い知れます。

 

 

三郎丸蒸留所のこれから先の未来が本当に楽しみでなりません。

 

 

 

 

以下は今回の見学時の写真を少し

 

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日本海側の冬。

 

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ウイスキーキャット三四郎のアップ。

 

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寒ブリのしゃぶしゃぶ。

令和蔵で食事もできるようになっていました。

 

 

来年はいよい ZEMON で蒸留されたモルトが販売されるのですね。

購入は出来ないでしょうから、また飲みに行きたいなぁ

 

 

 

 

(よろしければ)

前回の見学時の写真はこちら。春だったので景色が全く違います。

違う季節に同じ場所を訪ねるのも良いものですね。