ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

クライヌリッシュ 20年 1995 シグナトリー カスクストレングスコレクション

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ラベル情報:

CLYNELISH

AGED 20 YEARS

Distilled on: 26/09/1995

Bottled on: 16/03/2016

Matured in a Refill Sherry Butt

Cask No: 8687

53.6%

CASK STRENGTH COLLECTION

SIGNATORY VINTAGE

 

香り:オレンジピール、濃い蜂蜜、樹液。ナッティかつワクシー。赤い果物。シナモン。焼けた砂。黄色い花と木の香り。

味わい:蜂蜜と木の香り。果汁たっぷりの林檎、ドライオレンジ。ベリー系。ホップハイカカオチョコレート。ナッツオイル。パウンドケーキ。グラッシー。煙草。もう一度木の香り、焦げ感を伴って。渋めの紅茶のような短いフィニッシュ。

好み:★7 78

 

 

雑感:美味しい!からこそ物足りなくも…

香りも口に含んだ瞬間から飲み込むまでも上々なモルトだと思います。

ただ、だからこそ余韻の短さにむずがゆさを感じてしまいました。

 

これがこのボトルの個性と言われたらその通りなのですが。

もっと長く欲しい!と思ってしまうのです。

 

逆に言うと、それほど中間までがしっかりしているモルトということ。

腰があり、フルーツの木の香り、どことなく感じる乾燥したピート。

ケーキをひと口食べて、すぐに紅茶を飲み込み咥内を整えたようなイメージでしょうか。

 

…そう考えると、これで良い気もしてきました(笑)

 

 

 

 

前回の22年のと比べると。

ナッツや甘栗のような甘い香りは共通。

今回の20年には焦げたニュアンスが感じられます。また、フィニッシュの違いも印象的。こちらは甘く、むこうは爽やか。

 

その傾向は味わいも同じ。

ナッティで甘い味わい、舌をコーキングするようなワックス感は共通。※ワクシーではなくワックス。

違いはフィニッシュにかけての清涼感と渋み、そして余韻の長短。

 

樽の影響に依るものと思いますが、単純にその違いが面白いです。

 

 

クライヌリッシュに向かい合う、良い経験でした。