ラベル情報:
ICIRO'S MALT CHICHIBU
熟成: 7年
Cask in Mar.2013
bottled Oct.2020
Barley Type is Tipple,
Matured in a Bourbon Barrel,
Cask No.2463
59.0%
Selected by Hideo Yamaoka for Whisky Mew
香り:心地良いイチローズモルトの香り。メロウな印象。バニラ、蜜蝋、メロン。スパイス。乾いた香木。奥の方にバナナチップスも。
味わい:力強い。口に含んだ瞬間分かるイチローズモルトのオリエンタルな甘み。多層的な木香が愉しい。蜜蝋、蜂蜜キャンディ。メロン。ミント。スパイシー。余韻にはバター、バナナケーキ。短熟らしく短くドライ。
好み:★7 78
【オフィシャルのテイスティングコメント】
アロマ:完熟メロンとラフランス。バニラ風味のウェハース。甘いが奥にミネラリーなニュアンス。
味:グラッパ漬けの白ブドウ。カスタードプリンのカラメル。やや固いカキ。フィニッシュに心地よいウッディさ。
反芻:“グラッパ” には あ~それだ! となりました。白ブドウとまでは分からなかったですが汗。“カスタードプリン” も感じられる気がします。香りの “ミネラリーなニュアンス” も確かに。
改めて樽感豊かなモルトです。嫌なところはなくとても愉しい。 ただ、オフィシャルのコメントには “フィニッシュに心地よいウッディさ” とありますが、自分はスタートからフィニッシュまで通して感じました。
時間をかけるとナッツのオイルも膨らんでくるような。
今年の秩父ウイスキー祭は神事のみ。他のイベント事はネットを駆使して開催されました。
その中で体験型のイベントのひとつが、今回のボトルが景品となった秩父スタンプラリー。
実行委員会のバー21店舗を巡るものになります。(全部回る必要はありません)
期間が長かったこともあり、自分も気楽に参加させてもらいました。
このイベントのおかげで初めて入ったバーもあって、なかなか楽しかったです。
星の数ほどバーはあっても、時間も予算も限りがあります。
新しい出逢いのきっかけとなる貴重なイベントでした。
(このリストにあるバーなら間違いもないだろうという安心感も大きかった)
もちろん現地の熱量は代えがたいものはあります。
横の繋がりの交流も大切です。
ですが、広く気楽に参加できるという利点はやはり大きく、特にセミナーには今後もネットを併用いていただきたいと感じました。
スタンプラリーもそうですね。
長い期間をかけてあちこちのお店を回るのは、よっぽど健全な気がしますし。
コロナ禍での苦肉の策の変化だったと思いますが、その変化にも恩恵は確かにあって。
世の中が健全に戻った後も、増えた選択肢を活かしていただきたいです。
でないとこの数年が悔しいじゃないですか。
追記(21/12/14):
開封後1年と半年、ボトル半分程度。
香り:ナッティ、ピスタチオやバニラのアイス。バナナ、ブラックベリー。木の香りとスパイス。オリエンタルなイチローズモルトの香り。微かな焦げ感も。
味わい:まっすぐな樽香、イチローズモルトと分かる甘み。スパイスと鉛筆。バター。バナナ。煮詰めた苺、干柿。余韻には生姜のニュアンスも。
ドライだが複雑味のある味わい。
好み:★8 85
反芻:過去の自分のコメントとは、方向性は合っていると思いました。開いてきて、甘みのニュアンスに深みが出てきていることも含めて。好みの点数が上がっているのも、自分としては納得しています。
逆に言うと、オフィシャルのコメントは相変わらず拾えていません。“グラッパ” は分かる気がするかなぁ。
これは、自分はこう感じるから!と胸を張っていいのでしょうか。それとも、成長してない…と落ち込むべきなのでしょうか。
雑感:色々な人に飲んでもらいました。
当選したのが嬉しくて。
幸運のお裾分け
みんなに喜んでもらえました。
有名なボトルという事もありますし、中身のクオリティも流石ですし。
505でも感じたのですが、信頼のブランド力。
積み重ねですね。
改めて、自分のもとに来てくれたことに感謝します。