ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

グレンカダム 20年 1998 信濃屋

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ラベル情報:

GLENCADAM

AGED 20 YEARS

DTE DOSTILLED 27.03.1998

DATE BOTTLED January 2019

CASK TYPE Bourbon Barrel

CASK NO 1215

57.1%

SINANOYA TOKYO

 

香り:蜜たっぷりの林檎、蜂蜜入りのフルーツジュース。グラッシー、グアバ、ドライかぼす。ガムシロップも。

味わい:硬い蜂蜜、フルーツティー、林檎やセミドライオレンジ、柚子。ハーブティー、ラベンダー。ピリピリとした苦み、舌に重く残る印象。

好み:★7 77

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

NOSE: Pronounced and fruity with aromas of apricot jam, and Danish pastry.

(香り:はっきりとしている。フルーティ、アプリコットジャム、デニッシュ・ペストリーのアロマ)

PLATE: Oily and somplex with notes of orange peets, cooked apples, quince jelly and cedar spices.

(味わい:オイリーで複雑な味わい。オレンジの皮、煮詰めた林檎、カリンのゼリー、杉のスパイスの香りが漂う)

FINISH: Creamy, sweet and rich with layers of poached pear, berry fruit compote and clove rock.

(フィニッシュ:クリーミー、スイートでリッチ、ポーチドペア(洋梨の砂糖煮)、ベリー系フルーツのコンポート、クローブのキャンディ)

 

※ラベルより

 

 

香り:良質なバーボン樽での熟成を感じさせる香り。品の良いバニラと落ち着いたエステル、クリーミーでかすかにミント、ねっとりとした杏、黄桃、ババロア、ヘーゼルナッツクリーム、次第にナッティーでややワクシー。

味わい:口に含むと、ミディアムボディ、しっかりとした熟成感でバランスに優れる、ドライアプリコット、あんぽ柿、サフランカップケーキと紅茶、かすかにワクシー。フィニッシュは美しく心地良い余韻、次第にビター。
飲み頃を迎えた90年代のクラシックスタイルの好例。

 

 

反芻:ちょっと翻訳に苦戦しました。向こうに根差した知らないものばかり。自分がかぼすや柚子を挙げているのと対照的です汗

ただ、“カリン” も “杉” も “ポートドベア” も “クローブ” も納得できます。特に “杉” 。自分は爽やかさを果物のカテゴリーで探してしまいましたが、ピタリと来た印象。意識するとひとつひとつ浮かんでくるのが愉しいです。

信濃屋の方は、“クリーミー” や “ワクシー” が中心でしょうか。自分がガムシロップと感じてしまったのはこれだなぁ。かなり濃ゆいんです。。

 

 

雑感:大麦のクリームも納得の味わい。

ただ自分のイメージするクリームよりだいぶ硬く濃いイメージ。

バタークリームというと大げさかな。

 

時間が経つと綺麗でどこか上品な印象も現れます。

飴細工のよう。

 

 

加水は苦みが前に出てきて、バランスも崩れる印象。

 

重たいのでそもそも杯を重ねるものではないと思いますが、1杯とじっくり向き合うボトルだと感じました。