ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

三郎丸1960 55年

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ラベル情報:

三郎丸

SABUROMARU 1960

AGED 55 YEARS

Distilled: 1960年5月 

Bottled: 2016年12月 

47度 

若鶴酒造株式会社

 

香り:キャラメリゼしたナッツ。紹興酒のよう。枯草、濡れた木材。少しの溶剤感。

味わい:とろりとした舌触り。柔らかく微かに苦み。ナッツ、干柿。貝殻。白木。ミント。余韻には灰、オレンジの皮。

好み:★8 82

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:黒砂糖、ホワイトチョコレート、ビネガーの心地よい香り。
味:長く熟成した甘みと深みのあるラム酒、年を重ねたブランデーの流れる味わい。
余韻:バタークッキー、タルトを長く大切に含んだ感じ。
総評:幾度の困難を乗り越え、55年という長い年月を経て熟成した、この富山のウイスキーに感動を覚える。

 

 

反芻:“ビネガーの心地よい香り” にはそちらか! となりました。溶剤感よりも適切だと思います。味わいの方は、熟成感と甘みの表現が魅力的。自分はナッティにも感じたのですが、それは挙げられてませんね。

最初に味わうべきだったな。次回にまたチャレンジできれば。

 

 

雑感:三郎丸蒸留所(若鶴酒造)に行ってきました。

近頃ますます活発で興味をそそられる情報の多い三郎丸蒸留所。

今回初めて見学に行ってきました。

 

写真をメインに簡単なご紹介を。

 

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最寄り駅。

駅の写真を撮って振り返ったら、迎えに来てくれた案内の方が待ってくださってました汗

 

 

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駅から歩いて数分。

三郎丸蒸留所(若鶴酒造)に到着。

日本酒造り150年。ウイスキー造り70年の歴史ある場所。

(日本酒は冬季、ウイスキーは夏季と分けて仕込まれる)

 

 

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受付及びセミナー室の大正蔵

ここで簡単な説明を受けてから見学が始まります。

流れている水は日本酒やウイスキー、北陸コカ・コーラも! 使用している源水。

別にある水汲み場は一般にも開放しているそう。

 

 

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正蔵の中。

元々日本酒造りの蔵だった場所を改装。

コンサートや結婚式にも使用されているとか。

漂うとても良い木の香り。

 

 

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いよいよ蒸留所見学へ。

看板は地元の銅加工業者製。

 

 

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モルトミルと麦芽の保管庫。

見守るのは三郎丸蒸留所のウイスキーキャット三四郎

こちらも地元の名産 井波彫刻のもの(名前の由来も井波彫刻の祖・前川三四郎から)

 

 

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マッシュタン

 

 

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ウォッシュバック

2階から覗くことができます。

 

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ウォッシュバック2。

2020年から導入された木樽。全高4.3m。

蒸留前の24時間をここで過ごし、乳酸菌発酵を促す。

 

 

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そしてポットスチルへ。

世界初の鋳造ポットスチルZEMON。

鋳造なので純銅ではなく青銅(銅鈴合金)を使用。これも世界唯一。

錫は高級酒器にも使用されている通り、オフフレーバーの低減の効果が期待されているそう。

 

 

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蒸留所1階の熟成スペース。

奥に見える扉は低温熟成庫。

 

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別棟の熟成庫。

1200個の樽が保管されている。

SABUROMARU

 

 

 

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その他 説明設備。

麴室を改装。プロジェクションマッピングで三郎丸蒸留所の歴史を観ることができる。

麴室×プロジェクションマッピングで室ジェクションマッピング

樽ジィが待っとっちゃ

 

 

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見学後は大正蔵に戻って試飲体験。

通常ラインナップのサンシャインウイスキーや日本酒を無料で味わえる。(追加300円で高級日本酒まで全て対象に)

 

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良い日本酒は水のよう を体現している素心。

素晴らしい透明感が響く。

 

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余韻の綺麗な淋青。

ウイスキーには癖のあるものを求めがちな自分ですが、日本酒は切れがあり綺麗なものが好み。

 

 

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見学当日に取れた麦汁まで。

焦げた草、温い海藻。濡れた甘い煙、麦芽の甘み。煮干しの出汁。お汁粉の余韻。

とろりとして粘度が高い。

好みなスモーキーさと、嫌みのない甘み。

結構好き。

 

 

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終わると隣接する令和蔵へ。

バーで有料試飲&お土産購入。

ニューポット同士で比べると、ZEMONが導入された2019年から嫌な感じが少ないのが分かる。凛として鋭くなっている印象。

錫の影響は想像以上に大きいのかも。

 

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55年熟成とニューポットの飲み比べの贅沢。

 

 

 

以下余談。

実は今回、とんでもない歓迎を受けました。

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(実際はチューリップフェアの練習だったのですが)

ブルーインパルスの展示飛行。

テンション上がって、お酒が酔く回ってしまいました。

 

 

今回の蒸留所見学で感じたのは、地元に根差した企業なのだなということ。

諸所のクラフトウイスキーメーカーが重きを置いている点だと思いますが、三郎丸蒸留所にとっては自然なことなのかも知れません。

日本酒メーカーですしね。

 

 

人が少ないタイミングだったこともあり、色々な意味で贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

やはり現地に行くとファンになってしまいますね。

 

いつかZEMONで蒸留されたシングルモルトを飲めることを楽しみにしています。