ラベル情報:
Ballechin HEAVILY PEATED
AGED 13 YEARS
Distilled: 12th January 2007
Bottled: 12th March 2020
OLOROSO SHERRY CASK Cask No: 2
59.5%
SHINANOYA
The Un-Chillfiltered Collection
Signatory Vintage
香り:煤、金属片、消えかけの焚火。高い音の木香。枝付きレーズン。ベリー系。
味わい:灰や火薬、ライム、プラム。グレープフルーツの皮。ラズベリーチョコレートも少し。高い樽香。ドライ。余韻は中程度で すっと消える、奥の方にシェリー樽の香り。
好み:★7 71 ※77
【オフィシャルのテイスティングコメント】
力強く骨太なピートの香り。桜チップの燻製鱒、湿った木々、焚火の香りとシェリーの甘い香りが重なる。ブラックオリーブ、アサリの佃煮、チーズケーキ、次第にエドラダワーらしいクリーミーさが現れる。
口に含むと、ボリューミーで力強 いアタック。甘塩、白かりんとう、レーズンバター。余韻は長く続く。少量の加水で、香り・味ともに持ち味を発揮し、クリーミーさやグレープフルーツの綿。
イアン氏がハイランド・ピトロッホリーに残したラフロイグの遺伝子が垣間見える。
反芻:魅力的なコメントですよね。大まかな方向は合っていると思うのですが。
“グレープフルーツの綿” と自分の グレープフルーツの皮 は同じものを指しているのかな? “甘塩” には なるほど!です。
余韻については違いがありますね。長いかなぁ。
雑感:ヘビーピーテッドなエドラダワー。
オフィシャルのコメントにあるイアン氏とは、ラフロイグ蒸留所を引退しエドラダワー蒸留所に招かれたイアン・ヘンダーソンのこと。
2003年からヘビーピーテッドのモルトを仕込んでいます。
全体の印象としては、硬い感じ。
ピートのニュアンスとシェリー樽由来の要素が並び立っています。ツインタワーのよう。(逆に言うと、一棟にはなっていない印象)
しかし微加水すると一転。
甘い煙が暖かく。シェリー樽の旨味やタンニンが大きく表に出てきます。
旨いです。
これが本領かと感じました。こちらなら 77 かな。
そして杯を重ねていくと、エドラダワーのそれに気付くこともできました。
咥内に最後まで残るのはこのニュアンスですね。
ピーテッドながら、確かにエドラダワーです。
なるほど。
また面白いボトルに出逢うことができました。