ラベル情報:
LONGMORN
DISTILLED 1969
ORIGINAL “CASK”
62.0%
Jas. Gordon & Co.
香り:気持ちの良いモルト香。葡萄、パッションフルーツ、ドライオレンジの皮部分。香木。キャラメリゼ。炒った豆の殻。
味わい:力強い。美味しい。モルトの甘み。フレッシュなフルーツ、葡萄とその皮、オレンジとその皮。ミルキー、スパイシー。ほんの僅かな渋みが心地良く、次の一口を誘う。
空けたグラスからは乾いた麦芽香。良い香り。
好み:★9 96
雑感:ラベルと同じように。
シンプルに美味しいです。
力強さにびっくりしました。
60%を超えていると、60年代蒸留でもここまで味わえるのですね。
ロングモーン蒸留所は1919年に竹鶴政孝氏が修行させてもらった蒸留所のひとつ。
このボトルのさらに50年前。
その時、氏はどのような香り味わいに出逢ったのでしょうか。
知る由もない世界を夢想しつつ、このボトルには再び逢いたいと願う次第です。
追記(21/02/09):
香り:葡萄とその枝。苺やオレンジ、クリームサンド。炒った豆殻、麦芽の甘み。ラムレーズン。少しのハッカ、濡れた若葉。
味わい:力強い。旨味がある。美味しい。
枝付きの葡萄。もしくは葡萄ジュース。フレッシュなレモンやグアバ、パッションフルーツ。フルーツトマト。フィニッシュにかけてスパイスをひと摘み、高くて遠いところにある樽香と渋みが心地良い。余韻が消えるにつれて、ゆっくりと生クリームが浮かんでくる。
好み:★9 96
再び逢うことができました。
雑感:まさにナイトキャップという体験。
やっぱり美味しいです。
テイスティングはどうでしょうか? 同じかな?
今の自分はピート寄りに好みが傾いているのですが、このボトルは別格。
笑みがこぼれます。
あゝいいなぁ と。
末尾に印象的な体験を少しだけ。
追記(21/03/02):
このボトルのさらに6年前蒸留のボトルを飲みました。
やはりたまらない芳香。
しかし味わいはこちらが一枚上。
おそらく度数による変化の度合いが影響しているものと考えます。
(よろしければ)
追記(21/09/05):
再会できる幸せ
香り:葡萄とその枝、グラッパ、ミント。苺やオレンジケーキ。フルーツサンド。パッションフルーツ。ブランデーケーキ。
味わい:フレッシュな葡萄、フルーツたっぷりのケーキ。甘く、濃く、存在感がある。モルティ、豊か。甘いシナモン。オレンジクリーム。乾いた木香と渋み。ブランデーケーキ。
好み:★9 94
雑感:再び出逢えた幸運に感謝です。
やはり美味しい。
今回は記憶のそれより柔らかくなっていた印象でした。
クリーミー、フルーツというよりもケーキっぽくなったような。。
でもまったりとはしていなくて、多層的。
複雑な折り紙細工のよう。
気持ち良いモルトです。
追記(22/11/05):
追記し損ねていました。
香り:葡萄、炒った豆殻。フローラル。苺ジャム、ニッキ。乾いた煙草。
味わい:枝付きの葡萄、グアバとレモン。メロンの皮。メンソール。苺。なにも付けずに焼いたトースト。土甕の香り。
好み:★9 96
雑感:前回味わった3~4ヶ月後の記録です。
モルティで、複層的なフルーツ感はそのまま、
その中に乾いた焦げ感を拾えたことが印象的でした。
土甕の香り は自分の中では、マイナスの表現ではなくて好みのもので
時代を経た内陸系のピートに由来するものと推察しています。
古のクライヌリッシュ(ブローラ)にもあるものだったりするのでしょうか?