ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

プルトニー 10年 ウイスキーフェス東京10th デュワー・ラトレー

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ラベル情報:

PULTENEY

AGED 9 YEARS ※実際は10年とのこと(ウイ文研のサイトより)

DATE DISTILLED 21.11.2007

DATE BOTTLED 28.02.2018

CASK TYPE Bourbon Barrel

CASK NUMBER 700747

56.4%

WHISKY FESTIVAL IN TOKYO 10TH ANNIVERSARY

A.D.RATTRAY

 

香り:セメダイン。シロップ、柑橘類、ケミカルな印象。林檎の皮。

味わい:蜜漬けの林檎。香りに反してエステリー。蜂蜜、シロップ、クリーム。余韻に乳酸菌が浮かんでくる、長く甘い。

好み:★7 75

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

Nose: Vanilla custard, toasted coconut and Rooiboe tea.

(香り:バニラカスタード、トーストしたココナッツ、ルイボスティー

Palate: Heather honey, spiced cranberry and a hint of salt.

(味わい:ヘザーハニー、スパイスの効いたクランベリー、仄かな塩味)

Finish: Roasted peanuts dipped in milk chocolate.

(フィニッシュ:ミルクチョコレートに浸したローストピーナッツ)

 

※裏ラベルより

 

反芻:またズレてますね。“ルイボスティー” は、香りより余韻やフィニッシュにあるような気がします。林檎が挙げられていないのも意外なところ。

若いけれどしっかり熟成されたボトルと感じました。

ミルク/ミルキー/乳酸菌のあたりは表現が難しいです。すり合わせが出来れば良いのですけど。

 

 

 

雑感:2017 ウイスキーフェス東京 10thの記念ボトル。

次回開催はいつになるのか、最早懐かしさも覚えるウイスキーフェスです。

 

特別な出会いはなくても、お祭りに参加してカレーを食べて帰る。

また参加したいです。

早く平和になりますように。

 

 

(いきなり話がそれましたが)

先のオフィシャル 12年との飲み比べを。

共通しているのは、すりおろした林檎、オレンジリキュール。余韻に感じる乳酸菌やクリームのニュアンスも。

当たり前ですが、同じ蒸留所のモルトと感じやすいです。

ここで拾えたものがプルトニー蒸留所の特徴と言えるのかな。

 

良い勉強になりました。

 

 

 

ちなみに開封直後のメモが残っていたので抜粋。

香りにセメダインやアルコール感を強く拾ってしまい、苦手なボトルだったようです。

味わいはフルーツやクリームを挙げつつ、荒さが目立つと。

 

開封直後は若さが前に出ていたのでしょう。

この時に今の味わいを予測することは自分には出来ませんでした。

 

それでも、その時感じた感想に嘘はなくて。

 

いつ飲んだか、誰が飲んだかで感想は変わってくるのだと、当たり前なことに改めて気付かされました。

 

  

結果、様々な面で良い経験を得たボトルになりました。

 

 

 

 

追記(22/10/07):

MMWMのプルトニーから思い出して再テイスティング

香り:乳酸菌の酸味、溶剤感。青林檎、洋梨も薄く。シロップ、ケミカルな甘さ。

味わい:舌がピリピリする。若さを感じる乳酸菌。ハーブキャンディ。すりおろした林檎が仄かに。塩の苦み、その後ろから蜜蝋やバニラ、樽由来の甘み。ミント。金木犀も感じる。

好み:★6 69

 

雑感:自分の過去の記録を読み返すと

開封直後の感じに戻ってしまったのかな?

エステリーとは感じられませんでした。言われてみると というものはあるのですが…

どちらかといえば、若さを感じさせるテクスチャーが目立っていて

美味しいというよりも面白いに属する印象。

 

全盛期を過ぎてしまっていたのなら、申し訳ないですね。

 

棚にあるボトル達も美味しいうちに飲んでしまわねば

度々振り返るのですが、追いつけない現状です。

 

 

微加水すると、全体的にやわらかなくなってオススメです。

林檎のようなフルーティさとシロップ感がふわりと

チェイサーに緑茶を選ぶのも良い感じw