ラベル情報:
MAGDUFF
AGED 15 YEARS
DISTILLED : 18th March 2003
BOTTELED : July 2018
CASK TYPE : SHERRY BUTT
CASK NO : 900024
57.0%
THE DANCE
3Rivers
香り:まだ固い印象。シェリー樽のそれがゆっくりと上がってくる。バター、ラムレーズン。クリーミー、胡桃、バニラ。ベリー系の甘み。メンソールが漂う。
味わい:力強い。甘酸っぱい、ラズベリージャム、バタースコッチ。ナッツとその油。落ち着いた木香、程よい収斂味。ビターチョコレート、スパイスやバニラ、オーキーさを伴う長い余韻。
好み:★7 78
【オフィシャルのテイスティングコメント】
Nose : オーク、香ばしいモルト、チョコレートクッキー、レーズン
Plate : しっかりとしたリッチな輪郭、チョコモナカアイス、オレンジキュラソー、奥はミンティー、ハーブ
Finish : ホットで強く、チョコレートビター、コーヒー、クローブなどのビター感が心地よく長く続く
※裏ラベルより
反芻:微妙なところ? 表現の示すニュアンスはどれも理解できます。見逃していたと感じるところも少ないので、表現力の差が出ているのかな。
程よく甘くビターなモルトと思います。
雑感:蒸留所の名前を関したシングルモルト。
先のグレンデヴェロンとは違い、マクダフの名を冠したボトルになります。
蒸留年の違いは20年。
今回のマクダフが生まれる前から、デヴェロンはボトルの中で眠っていたんですね。
これを同時に飲める幸運を感じます。
違いでなく共通項を見付けたい。難しいけど面白い
共通しているのは、モルティと言うべきか穀物の甘み、しっとりとした樽香。メンソールともハッカとも取れるそれ。
香りが鼻腔を通り抜けた後、その余韻にも同じニュアンスがあると感じます。
いやでも、これ!という共通項を見付けることは難しいです。
度数の差は大きく、また20年の差なのかモルトの香りもおそらく材料から別物ではないかと。
香りはやはり、デヴェロンの方が魅力的。葡萄のような、ともすればパフュームに転がってしまいそうなバランスの香りがとても好みです。
味わいはどちらも違ってどちらも良い、という感じ。度数の違いもあり、力強さや漂っているものの差はありますが、どちらも良いです。
難しいですが、楽しい飲み比べでした。
改めて感じたのは、このマクダフは酒質と樽感のバランスがとても良いという事。
この先こなれてきたらどう開くのか、とても愉しみです。