ラベル情報:
KING'S RANSOM
ROUND THE WORLD
75.2% PROOF
香り:甘い、枝付きレーズン、葡萄の皮。カラメル、枯れた樽香。古い図書。ホットケーキミックスも。
味わい:甘く程良い苦み。モルティ、焦げた穀物、薄めた蜂蜜。ラズベリー、フルーツチョコレート。全体的に弱く水っぽくもある。カラメルを伴う余韻。
加水するとパフュームが浮かんでくる。ストレートがオススメ。
好み:★7 78
雑感:陶器のラウンド・ザ・ワールド
流通年代は分からなかったのですが、先のガラスボトルと比べると力強さはない印象。
むこうは腰が据わっている気がします。また、モルトの割合も多いような…。
ボトルの素材による変化の差も大きいかもしれません。
陶器製のボトルは、ボトルにウイスキーが染み込んでいくそうで。
当然劣化も早く、一般に人気がありません。
でも、内側にウイスキーが染み込んでいくって、バーボンやシェリー樽熟成と同じことになりそうな気もしていて。
空けたらなにか適当なものを注いでみようと思っています。
染み込んだキングスランサムのニュアンスが上手く伝わったら良いな。
自分が思いつく画期的なことはたいてい先人達が試して止めたこと なんて言葉もありますが、はたして…?
追記(22/02/04):
フィニッシュにかけて再度テイスティング
香り:古典的なシャリー樽熟成の香り。オールドなモルト香。心地よい。カラメル、甘酸っぱい、ラム酒に漬けられたダークチェリー。少しだけレモン水。籠ったような煙のニュアンスも。
味わい:仄かなオールドシェリー樽香、モルティ。蜂蜜、埃っぽさ。アップルパイ、もしくはホットケーキ。薄めたカスタードクリーム。カラメルの苦み。焼き林檎の皮、焦げ感。加水のニュアンスも確かに。
好み:★8 81
反芻:自分の中にあった印象よりも香りが良くなっていると感じました。味わいが弱く感じるのは前と同じ。前回は★7だった記憶はあったのですが、香りの心地よさで★8に。
今回、おそるおそる ホットケーキ を挙げたのですが、過去の自分も挙げてて笑ってしまいました。
あとやはり加水はオススメできません。化粧品ぽい
雑感:いよいよ実験開始です。
手元にあって、まるっと1本使えて、将来の比較も出来るボトル。
変化を感じやすいように、圧殺シェリー系やピーティなものはNG。
ということで、山崎 NA をピックアップしました。
良いボトルを継ぎ足していって妖艶にしていくというのも考えたのですが、
良いボトルを実験に使う勇気はない小市民。
…今回が上手くいったら、次は考えてみたいと思います。
とりあえずは1か月後に試飲してみます。
楽しみw
上手くいきますように
追記(22/03/09):
1ヶ月経ちましたので試飲を
色合いは変化なし
香りも大きな変化はなし。
少しまろやかになっているような…。土壁のような香りも僅かに。
味わいにはハッキリと変化が。
まず粘度が上がっています。そして、枯れ木のような、乾くようなニュアンスが付加。ざらっとした舌触り。
厚みが増したというよりも、雑味が増えたという印象。
端的に言うと、バランスが崩れてます。
現時点だと、失敗と言える結果です。
これが上手くいくようだったら、もっと色々なウイスキーを継ぎ足し継ぎ足ししていきたいと考えていたのですが…
もちろんまだ1ヶ月。
来月にまた確認してみます。
追記(22/04/09):
さらに1ヶ月経ちましたので再度のテイスティングです。
前回のトラウマから今回はおそるおそる…笑
色合いは濃くなった…?
ひと口飲んで、ホッとしました。
馴染んだというのか、飲みやすくなっていました。
ノーマル NA との比較では、甘みが強くなっているのが印象的。
蜜っぽく。
また、最近の自分が苦手に感じる 山崎 NA の余韻のスパイシーさやまったり感がフォローされている感があります。
ただ、陶器の匂いもハッキリと付いてて(大汗
どちらが好みかと言われると難しいですが
バランスが良いと評価されるのはノーマルでしょうね。
そんな感想でした。