ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

キングスランサム ラウンド・ザ・ワールド 50年代流通?

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ラベル情報:

King's Ransom

"ROUND THE WORLD"

GLENFORES GLENLIVET BLEND

アルコール分47度 ※輸入元ラベルより

William Whiteley

 

香り:オールドなモルト香が心地良い。優しく落ち着いたシェリー樽香。べっこう飴、薬草。枝付きレーズン、赤ワイン。腐葉土。ハッカ、僅かにパフュームも顔を覗かせる。

味わい:べっこう飴、モルティ、甘くほろ苦い。ミント、枝付きレーズン、葡萄ジュースの余韻、濃い蜂蜜、焦げた木材、程良い渋み。熟した蜜柑、微かに化粧品よう。フィニッシュに乾燥させた麦芽の香りが浮き上がってくる。

好み:★9 90

 

 

雑感:グレンフォレス(エドラダワー)のブレンデッド。

ブレンデッド後に再び樽詰め、世界一周の船旅でマリッジされたもの、ラベルの "ROUND THE WORLD" が時間と手間をかけたその誇りを示しています。

 

丸っこくて可愛らしいボトルです。

元々は細金の網がかかっていました。

自分は気にしないので捨ててしまったのですが。

自分のものですしね。

 

 

先のグレンフォレスと比べてみると、同じ蒸留所のものだと強く感じました。

その中でもキングスランサムの方が香りがハイトーン、華やかとも。甘く葡萄っぽさも強くて。

でもどちらも旨いです。

 

現行エドラダワー 10年と比べると、奥行きが全く違います。

もちろん上等なブレンデッドということもあるのでしょうが、材料からして違うのだろうと感じられるのが…。現在を生きるものとして悲しくもありますね。

別物としてどちらも良いウイスキーと思いますが。

 

 

佇まいも味わいも、時代を感じる高級感ある1本です。