ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

スプリングバンク 21年 ダンピーボトル

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ラベル情報:

SPRINGBANK

CAMPBELTOWN MALT

21 years old

46%

 

香り:豊かにモルティ。青草、折った枝。

味わい:葡萄。コーヒー、苺、蜜柑。フレッシュなフルーツとオールドモルトの甘み。生食パン。籠った煙が漂う。

好み:★8 88

 

 

雑感:[頑固一徹、「オリ」と「色」が天然の証]

裏ラベルに記載されている一文です。

文体に時代を感じますよね。

この後、6行に渡ってオリが出る事、色がボトルごとに違うことを説明しています。

現代では、ノンチルフィルター&ノンカラーの一言で済ませる話ですが。それがまた良い味を出しています。

 

古い本には蒸留所の名前を “ラガヴリン”  “ブナハーベン”  “カオル・イーラ” 等と表記しているものもあり、それもまた古書を読む愉しみだったりします。

 

 

ちなみに、長い時間が経たなくても表記は変化するもので

スポーツの世界ではサッカーのトルシエ監督、来日当初はトルシェやトルーシェと呼ばれていました。

野球選手のカブレラも、キャブレラという時期があったり。

ほんの数年、短い期間にも変わっていたりします。

 

現地のイントネーションに合わせるべきという時勢があったり、逆に言い易さが優先されたり。

その時々に合わせていつしか変化・整理されていくんですよね。

 

 

 

閑話休題

このボトル、塩っぽさが全くなく、美味しい麦のお酒でした。

なるほどです。

これならモルトの香水と呼ばれるのも分かるかも。

 

逆に、なぜ近年のバンクは塩の味がするのでしょう?

このボトルが例外なのかな??

また識る楽しみが出来ました。