ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

アラン 10年 10年代流通

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ラベル情報:

The Arran Malt

SINGLE MALT SCOTCH WHISKY

AGED 10 YEARS

46%

 

香り:生クリーム。ピーティ、乾燥させた麦芽。バニラとマスカット、白い花。

味わい:甘いピート。オイリー。渋み、バニラ、トースト、炒った豆。乾燥した牧草。マスカットと微かにハッカ。ホイップクリームの余韻。ややアンバランスに感じる。

好み:★6 62

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

VANILLA AND CITRUS NOTES DOMINATE TO CREATE A SMOOTH AND MELLOW DRAM.

(バニラとシトラスが滑らかでメロウな一杯をつくる)

 

※裏ラベルより

 

反芻:滑らかでメロウ、その通り。

でも自分に一番印象に残ったのは、クリームのそれでした。滑らかです。そして甘さと乾燥した草。

そんな中にアンバランスさを感じたのも確かで。繰り返し飲んでいると、機械油のニュアンスを感じるような。。。

 

 

雑感:現行品もいつかはオールドになる。

2019年にリニューアルが発表される以前のボトルになります。

 

ちなみに新ラベルの味わいの評価は上々な模様です。ラベルが変わると警戒心から評価がマイナススタートになりがちですから、本当に美味しいのと思います。

 

ラベルに記載される情報も “Arran single malt” となり、蒸留所の名前も “Lochranza, Isle of Arran” ロックランザ蒸留所と変更。

アラン島に建設された第2の蒸留所(ラッグ蒸留所、ピーテッドモルトがメイン)と区別するためなのでしょう。

将来、“アランモルト標記”・“アイル・オブ・アラン標記” 等と呼ばれる時代が来るかもしれません。

 

当たり前のことですが、現行のオフィシャルスタンダードもいつかはオールドボトルになるんですよね。

しっかり記憶していきたいと心しました。(同時にオールドボトルを妄信しないように、とも)

 

 

そう言えば、以前タリスカーのイベントに参加した際にMHD社のボブさんが、ラベルの “THE ONLY DISTILLERY ON THE Isle Of Skye” もトラベイグ蒸留所ができたことで変わるかもと冗談めかしていました。

その時が来たら味わいも変化するのか、そちらも楽しみです。