ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

キルブライド(ラフロイグ) 30年 1989 曹操 ウイスキーファインド

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ラベル情報:

KILBRIDE

ISLAY SINGLE MALT SCOTH WHISKY

30 YEARS

DISTILLED 1989

BOTTLED 2019

Mizunara Cask Finished

46.8%

曹軍百萬 / 鄭問 三國

THE WHISKYFIND

 

香り:海藻、潮、香木、ヨード。くぐもった煙。青りんご、マスカット。薬品香、チョーク、香水も微かに。

味わい:落ち着いたドライアプリコット、海水、濡れた木材。ホットケーキミックス。タバコ。フローラル、煙を味わっているとパフュームに出会う余韻。

好み:★7 75 ※82

 

【輸入元のテイスティングコメント】

香り:潮風、蜂蜜、トロピカルフルーツ、パッションフルーツ、花、フレッシュミズナラ材、魚油、牡蠣、軽やかでエレガントなピート 

味わい:とてもジューシーなトロピカルフルーツ、桃、蜂蜜、心地よい木の感覚、肉の感触、プラム果汁、スモークハム、ミルクチョコレート

フィニッシュ:フルーティ、ネクター、エレガントでフローラル、石鹸のような余韻が続く

 

※通販サイトより

 

反芻:合っているようでズレているような。

オフィシャルのコメントを読むと納得するところが多いです。“魚油” も “肉” も確かに感じます。フルーツ要素もあります。が、やや弱くて自分では細かく拾えなかったのが悔しい。逆に、味わいに海や潮の表現がないのが意外なところ。感じるのに…。また、“石鹸” は自分には香水と感じました。ここら辺は文化や育った環境の違いでしょうか。

 

 

雑感:最後で出てくる分、パヒュームが印象を持っていってしまう。

自分はパヒュームにそこまでNG感はないのですが、煙やフルーツ感を味わっていると香水が横入りしてくるイメージ。このボトルに関して言えばジャマになってるかと。

 

正直なところ、価格に対してどうかな…という印象のボトルでした。

 

 

ですが、物は試しでグラスを変えたところ印象が大きく変わります。

 

自分は普段、RIEDEL ソムリエ コニャックXO のグラスで愉しんでいます。

これを 1920s プロフェッショナル ブレンダーズグラス に変更。プラスの変化に驚きました。

 

弱く感じていたフルーティさが前面に出て、一番印象が強くなります。パヒュームはそのままそれよりまえな

また、メロウなニュアンスや甘い煙が咥内に広がるようになり、旨いです。こちらで飲むなら★8。

この先味わいが開いてくると、こう変化して来るのかなと夢想させてくれます。

 

このボトルに関しては、圧倒的にブレンダーズグラスに軍配です。

 

 

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グラスによって変わる味わい。楽しさは無限大。

 

 

 

グラスに関しては、質・量ともBARRELさんの記事が秀逸。読むだけでも楽しいのでオススメです。