ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

ローヤル 15年 ゴールドラベル 00年代流通?

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ラベル情報:

Suntory Whisky ROYAL

PRODUCT OF JAPAN

Aged 15 Years

86 PROOF

原材料 モルト、グレーン

 

香り:シェリー樽の香味、黒砂糖、バナナ。カラメル、優しい甘みとどこか爽やかな印象。

味わい:バナナ、ラズベリーチョコレート、樽香。カラメルとトースト、ザラメ。マスカット。モルティで優しく落ち着いた味わい。

好み:★8 83

 

 

雑感:贈り物にふさわしい1本。

ローヤル 15年 ゴールドラベル、1997年~2007年にかけて販売されていたボトルです。主に贈答品に選ばれていました。現在の響に近いブランドイメージでしょう。

 

ローヤルと響は比較も面白いです。

片や高度経済成長期、片やバブル経済絶頂期。その最初の1本は奇しくも共に昇り調子の日本の中で上質なウイスキーとしてデザインされ誕生しました。(初代ローヤルは60年、初代響は89年誕生)

 

ボトルデザインも。

ローヤルは、瓶の型は漢字の酉(酒の器のこと)、栓は鳥居をかたどったもの。響は、24面カットのデキャンタボトル。24時間や季節の移ろいを記す二十四節気を意味するもの。

時代で求められたデザインの違いはあれど、“人と自然と響きあう” 人と自然(神様)の両方を大切にするコンセプト・企業理念は共通していると感じます。

 

どちらのブランドも、その時代のサントリーのフラッグシップとして生み出されたことが伝わってきます。

令和の時代にもう一度日本が昇る時代が来たら、また次のブランドが生まれるのでしょうか。

日本が昇る時代、来て欲しいですね。

味わいの比較はまた改めて。

 

 

閑話休題

今回のボトル、力強さはありませんが飲み疲れません。じっくり愉しみながらもすいすいグラスが進んでしまいます。これこそブレンデッドの良さと思います。

万人に好まれる味わい。ウイスキーを飲みなれていない人にも受け入れられるような、まさに贈り物にふさわしいボトルです。

 

現在も楽天等で1万円前後で売っていますし、沼に引きずり込みたい友人との飲み会にもアリではないしょうか。