ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

トマーティン 27年 1993 GM コニサーズチョイス カスクストレングス

ラベル情報:

TOMATIN

AGED 27 YEARS

FILLED 1993

BOTTLED 22.02.2021

MATURATION FIRST FILL SHERRY PUNCHEON

CASK No. 6811

BATCH 21/058

58.7%

CASK STREGTH CONNOISSEURS CHOICE

GORDON & MACPHAIL

 

香り:心地良い樽香。クリーミー、のど飴。ベリー系のフルーツ、ドライトマト、スパイスのヒント。焦げた草。水飴。

味わい:ブラックベリー、苺ジャム。紅茶。水飴。贅沢なシェリー樽香とその渋み。草原。

好み:★8 82

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:レーズンコンフィやジンジャーが濃密なバニラ香へ。フルーツケーキを思わせる香りがトフィとレモン果皮に。

味わい:イチゴとオレンジマーマレードの後に黒胡椒。バナナブレッドやミルクチョコとともにブラジルナッツの風味も。

フィニッシュ:軽いニュアンスのスパイスとアニスシードとともにミディアムボディのフィニッシュへ。 

 

※通販サイトより

 

反芻:“イチゴとオレンジマーマレード” ににやりとしました。トロピカルフルーツもですが、苺も挙げるのに勇気が要る表現なので。

少し違うかな と思ったのは、スパイスの表現が多いところ。自分はそこまで感じられませんでした。

“レモン果皮” という言葉があるのですね。レモンの皮 よりイメージが伝わりそうです。勉強になります。

 

 

 

雑感:濃い色合いから、綺麗なシェリー樽の味わい。

とても美味しいボトルでした。

 

もうないだろうと思いながらも、その場でネットを探してしまったくらい。

 

コニチョの長熟、長熟のトマーティン。

流石の1本です。

 

 

加水すると、明るくなって苺ジャムが拡がります。

自分はそちらがより好きでした。

 

 

 

 

 

グレンキース 21年 1995 ウィスク・イー オーシャンズ ネッタイミノカサゴ

ラベル情報:

GLEN KEITH

21 Years Old

Vintage .... 1995

Cask No ....171244

Cask Type HOGSHEAD

57.2%

The Oceans

BOTTLED EXCLUSIVELY FOR Whisk-e Limited.

 

香り:溶剤感、バニラ。林檎、洋梨。メンソール。ハーブ香。

味わい:白胡椒やジンジャーの刺激、籠ったバニラ、崩れた林檎。溶剤香、乳酸菌。木香。フィニッシュにかけて乾いた火薬。

好み:★6 65

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香りはりんごのシロップ煮、レモンケーキ、べっこう飴、蜂蜜。そして、針葉樹林にいるような爽やかさが広がります。

味わいは洋梨やメロンのフルーティーな甘味をメインにオレンジの皮のアクセント。徐々に厚みのある蜂蜜、トフィーキャンディへと変化します。

フィニッシュにジンジャーの辛味が加わり、温かさのある余韻が続きます。

香り:りんごのシロップ煮、レモンケーキ、べっこう飴、蜂蜜、針葉樹林

味:洋梨、メロン、オレンジの皮、蜂蜜、トフィーキャンディ、ジンジャー

 

 

反芻:おおよその方向は合っているように感じました。特に “針葉樹林” は納得。自分の拾った 木香 はこの表現の方が相応しいです。

“温かさのある余韻” は流れで感じるものではなく。飲み込んでしばらくしてから、まだ咥内に残るものに気付いて感じる、そんな印象です。

 

 

雑感:殊の外アタックが鋭い。

調子に乗って大量に生姜をすりおろしたような口当たり、胡椒の粒を嚙みしめたような刺激、針葉樹の葉の先端が見えるような香りの爽やかさ。

 

21年ものと思って口にすると驚くと思います。

 

 

これは、バージンオークを使用したものなのでしょうか。

(でもバージンオークで長熟ってするのかな? 途中で移し替えたり??)

 

詳しい方に聞きたいところです。

 

 

 

 

 

ローズバンク 21年 ファシネイション

ラベル情報:

ROSEBANK

21 YEARS

in finest oak wood

49.5%

FASCINATION

 

香り:花を浮かべた冷水、シロップ。薬草。豆殻。ジンジャー。低い位置に麦の甘み。澄んだ甘み。

味わい:上品な蜂蜜。フラワリー。蜜柑の缶詰のシロップ。レモンティー。のど飴。ミント。樽の渋み、炒った麦芽。複雑味のある甘みと渋みが咥内に残る。贅沢感。

好み:★8 87

 

 

雑感:伸びやかな甘み、芯があって。

らしさを含んだまま、他にない印象。

 

これまで飲んできたローズバンクで1番美味しいボトルでした。

 

 

ラベルに呼ばれて頼んでみましたが、大当たり。

飲めて良かったです。

ローズバンクに名前先行のイメージすら持っていた自分を改めました。

 

 

 

「あのバラのラベルのボトルはなんですか?」

「ローズバンクですよ」

まんまなんですね と苦笑したのはおまけの話。

 

 

 

 

 

グレンフディック スペシャルオールドリザーブ 80年代流通?

ラベル情報:

Glenfiddich

Pure Malt

SPECIAL OLD RESERVE

43°

 

香り:明るい蜂蜜、草原、フラワリー。薄やかなモルトの甘み。ジンジャーシロップ。乾燥させた牧草。

味わい:土の香り、牧草。モルティ、籾殻の苦み。ミント、レモングラス穀物の甘み。薄く洋梨、黄色いフルーツ。ほろっとした苦みが心地よい余韻。

美味しいモルトのお酒。

好み:★7 77

 

 

雑感:自宅で練られました。

こちらは、たまたま古い酒屋で見かけたボトル。

 

開封直後の感想は、味が薄い?!

抜けきっていたか… とがっかりしたものです。

 

 

その時から2年の時を経て、今回。

良いところが膨らんでいました。

 

ただ開いてきたというのとは少し違うふくよかな印象で、

これが “練られた” というものかぁ と独り感慨。

 

あの時、雑にハイボールにしなくて良かったです(笑)

 

 

 

 

 

アードベッグ ダニーヴァイグ 14年 1996 シルバーシール

ラベル情報:

Dunyvaig

Distilled by a renowned Distillery on the Isle of ISLAY

OVER 14 YEARS OLD

DISTILLED 1996

50%

Sperial Reseve

Silver Seal

 

香り:潮気を伴う煙。薬品香。オレンジの皮、メンソール。

味わい:ぬくく、濡れた煙、甘酸っぱい。ベリー系の果実。糊、潮気。開けた口に拡がる薬品香。じっくりとしたモルトの甘み。

自分の知っているアードベッグを濃厚にしたよう。

好み:★8 82

 

 

雑感:甘酸っぱさが新鮮でありながら

温かいというよりも、ぬくいと感じました。

温度というよりも体温、獣らしさの少し手前のような。

 

そして潮気、薬品香。

煙。

 

 

アードベッグが好きな人に響く1本だと思います。

 

 

 

 

 

ブレイヴァル ブレイズオブグレンリベット 23年 1994 ウィスク・イー オーシャンズ カツオ

ラベル情報:

BRAES OF GLENLIVET

23 Years Old

Vintage .... 1994

Cask type .... BARREL

Cask No .... 165629

57.4%

The Oceans

ウィスク・イー

berry bros. &rudd ltd.

 

香り:甘やかな香り、蜂蜜、トースト。林檎。ミント、樽の甘み、ハーブ香。

味わい:オーキーな甘みと渋み。蜂蜜、林檎の芯。風邪薬のシロップ。ハッカ。焦げ感。アップルティーキャラメリゼされたフルーツ、フルーティな渋み。

好み:★7 77

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香りは黄桃のシロップ煮、熟れたバナナ、ねっとりとしたキャラメルソース、バニラクリームで、ナツメグのアクセント。

味わいは濃厚なトフィー、バナナチップ、ドライパパイヤ、紅茶のタンニンとウッドスパイスのアクセント。

フィニッシュに香ばしいアーモンドが広がります。

バーボン樽による23年という長い熟成によって、凝縮されたフルーツやトフィーがしっかりと感じられ、飲みごたえのあるシングルカスク。濃密なスペイサイドをお探しの方に自信を持ってお進めできる1本。

 

※通販サイトより

 

反芻:全然違いますね(大汗。そんなにフルーティかなぁ

たしかにフルーティに属する構成ではあると思うのですが、“バナナ” や “パパイヤ” とは種類が違う印象でした。自分は、ケミカルの一歩手前、コーキングされた印象を持ちました。

 

 

雑感:渋みのアクセントを愉しめるか

それが、このボトルの好みを分けるラインになりそうです。

 

舌にしゅくっとする感じ、タンニンや収斂味を愉しめる方向けという印象。

樽の影響が強いのかな。

 

 

自分の感想は、

なかなかにしっかりとした甘みはあるが、その渋みのおかげで飽きが来ない。

杯を重ねて愉しめるボトルだと感じました。

構成が上手いというのでしょうね。

 

 

仕上がりの評価としてなら、もっと高い点数になると思います。

 

 

 

 

 

クライヌリッシュ 25年 1993 TWC カーンモア セレブレーションカスク

ラベル情報:

CLYNELISH

Distilled: 21/10/1993

Bottled: 01/03/2019

Cask type: Bourbon Barrel

Cask number: 11196

52.2%

Specially bottled for THE WHISKY CREW

“CELEBRATION” OF CASK

CARN MOR

 

香り:乾いたピート香、蜜柑。蜜蝋、果汁を感じる。ミント。炒った麦芽

味わい:柑橘系のジューシー。蜜柑、熱をいれたオレンジ。瓜系の甘み。蜜蝋、水飴。咥内がコーキングされるようなワクシーさも。乾燥させた牧草、ピート香。弱めの渋み、植物を思わせる渋みが良い働きをしている。

好み:★7 78

 

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香りはブラインドでも当てられそうなほど分かりやすいクライヌリッシュのワクシーアロマ。ただワクシーなだけではなく、缶詰の黄桃、ドライアプリコットスライス、上白糖、ホイップクリームといった愛らしい香りは、まるでフルーツアロマキャンドルのよう。これでもかと、良質なクライヌリッシュの特徴を主張してきます。

味わいも同様に上品にねっとり。熟しきった洋梨や桃のコンポート。メロンやパインのニュアンスにゴールデンシロップの濃密な甘い味わい。そしてココアパウダー、クリームブリュレほろ苦さが全体を引き締め、素晴らしい味わいの層を演出しています。

現在手に入るクライヌリッシュの中では間違いなくトップレベルの1本です。特別な日に楽しむボトルとしてぜひ皆様のコレクションに加えてください。 

 

 

反芻:少しズレている感があります。魅力的でしっかりとしたフルーツのテクスチャーはあるのですが、自分には “桃” や “メロン” 、 “パイン” といったものより柑橘系に思えました。

 

 

雑感:好みの点を付けるの勇気が要りました。

界隈で評判のボトルですよね。

 

とても美味しかったのですが、

もっとガツンと良い点数付けるべきなんだろうなぁと思いながら。

 

でもまぁ今日の自分はこう感じたというところを正直に…

 

 

誰かのためのブログでもないですしね。

 

 

 

ただ、改めて飲める機会があったなら、

その日の早いうちに飲んでみたいとも思いました。