ラベル情報:
RARE OLD BLENDED WHISKY
Aged 54 years
Distilled in 1966
Bottled in 2021
Hogshead No.29
48.4%
原材料:モルト、グレーン
Crowning Cask - Hall of Fame -
香り:陶酔感がある。高級な蜂蜜、アンティーク家具。ローストした樽の香りが短く。アーモンド。バニラビーンズ、ミント。蜜蝋とオレンジの皮。焼きたてのパウンドケーキ。
味わい:上品なグレーンの甘みが伸びやかに。ひやりとしている。蜜蝋。ゼラニウム、バラの花。蜂蜜。オレンジジュース、ラム酒。味の染みたパウンドケーキ。ひとつまみのナッツ、綺麗な木の香り。
総じて上品な印象。
好み:★8 89
【オフィシャルのテイスティングコメント】
クリーンで軽快、長期熟成ならではの樽香やフルーティなど甘く華やかな香りが豊かに拡がります。繊細でバランスの良い香りは、まさに芳醇という言葉がぴったり。凝縮された香りの豊かさは54年という時間の長さを感じさせるに十分で、僅かな加水により内包された香りが見事に表れます。一瞬レザーを感じさせたかと思うとトロピカルフルーツ、ドロップ、ミルキー、長期熟成のブランデーを思わせる華やかな香りなどが次々に押し寄せます。ならかな口当たり、甘さと酸味、ビターな余韻が心地良い、ブレンデッドならではの魅力にあふれたウイスキーです。
※裏ラベルより
反芻:“長期熟成のブランデー” でしたか、自分はラム酒が浮かんできました。他のお酒の経験値も要りますね。大きいところでは、“トロピカルフルーツ” を拾えていなかったことと、逆にフローラルなぬ餡巣が挙げられていないことが印象的。自分のフローラルは “甘く華やかな香り” に該当していると思うのですが。
全体的にズレている印象ですね。もったいないな。
雑感:味わいよりも香りを重視してブレンドされている印象を受けました。
素晴らしい品質のグレーンを感じられて。
とても美味しいウイスキーです。
ですが美味しい以上に、上品や綺麗という言葉が浮かんでくるウイスキー。
もはや自分に向けではないような、場違い感まで覚えてしまいました。
もしくは、自分にはまだ早いという方が正確かもしれません。全部を味わえていないんじゃないか と。
強いのも弱いのも硬いのも柔らかいのも全部経験してきた人こそ愉しめる。
そんなイメージ。
もっと年を取った後、このボトルに相応しい人になっていたいですね。
追記(21/10/31):
麻屋商店 詰め替えボトルにて再テイスティング。
香り:上品な印象。フローラル、ラベンダーやバラの花。デパートの化粧品売り場。バニラ、蜂蜜。オレンジティー。ミント。湖底に沈んだ樹木、苔た土の香り。
味わい:なめらか。グレーンの甘みが伸びやかに。バニラや蜜蝋。上品にオーキー。オレンジの皮。フローラルなニュアンスが浮かんで。アンティーク家具、木の香りをまとう。余韻にはグレーンのなめらかな甘み、そして葡萄の搾りかす。とても長い。
涼やかな印象。
好み:★8 87
雑感:フローラル? パフューミー??
ボウモア 20年 1989 ウイスキーフェア の記事で書きました、フローラルなのかパフューミーなのか悩む問題。
このボトルが最右翼のひとつ。
とてもフローラル。だれが飲んでもそう表現されると思います。
ただ同時にチラチラ浮かんでくるのが化粧品売り場のイメージ。(ケバいのではなく上品なそれ)
この感じ方って他人に伝えるのが難しいです。
例えばバーでこのボトルを飲んでいて、マスターにパフュームを感じると伝える勇気は自分にはないです。
パフューム=マイナスの表現(もしくは弄っていい) というイメージが自分にこびりついているのでしょうね。ネットの大きな声の影響というのでしょうか
このボトル、自分はフローラルもパフューミーも両方感じました。
ここは自分だけの感想置き場ですので正直に書き留めておきます。