ポートセルミの箱

ウイスキーのテイスティングをつらつらと。整理整頓中。

コールバーン 47年 1972 125周年エディション GM

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ラベル情報:

COLEBURN

FILLED 6th OCTOBER 1972

BOTTLED 17th MARCH 2020

CASK TYPE REFILL SHERRY PUNCHEON

CASK NUMBER 3511

62.4%

125th ANNIVERSARY EDITION

GORDON & MACPHAIL

麻屋商店

 

香り:甘い南国フルーツ、もしくはコンポートしたフルーツの香り。パッションフルーツグアバ、煮詰めた林檎。柑橘類も少し。砂糖、蜂蜜掛けのビスケット。キラキラして魅力的な香り。

味わい:複雑な味わい。フルーツバスケット。林檎、ベリー、グアバ。黄桃。レーズン。ホットケーキミックスと生クリーム。蜂蜜の苦み。シナモン。

好み:★8 88

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

Butterscotch and tropical fruits aromas accompany citrus peel.

(バタースコッチとトロピカルフルーツのアロマにシトラスピールが加わる)

Flavours of passion fruit, apricot and apple give way to pepper.

パッションフルーツアプリコットや林檎のフレーバー。胡椒も感じられる)

Medium finish with autumnal fruit and lingering herbal notes.

(ミディアムなフィニッシュ。秋のフルーツと余韻のあるハーブの香り)

 

※ボックスより

反芻:合っていると思う。沢山のフルーツが転がっている魅力的なボトルです。

特に “秋のフルーツ” って表現が良いですね。イメージできます。人によって浮かぶものは違いそうですが汗

 

 

雑感:山ほどのフルーツが力強く。

ほぼ半世紀の熟成期間。

逆に言うと、もう3年置いておけば50年の大台に乗ったのに、このタイミングでのボトリング。

そして、125周年記念のボトルに採用。

今が一番素晴らしいと判断されたものと十分に推察できます。

 

その期待の通り。

山ほどのフルーツが顔を見せてくれます。

その多層感は、ひとつひとつを挙げるよりも、フルーツバスケットと表現した方が相応しいと感じました。(同じことが “秋のフルーツ” に言えるのかも知れません)

 

アルコール感は全くなく、腰の強さに繋がっています。

バラけたところもなく、バランスも素晴らしいと感じます。

 

 

出逢えて良かった。

ごちそうさまでした。

 

 

 

 

 

グレンカダム 20年 1998 信濃屋

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ラベル情報:

GLENCADAM

AGED 20 YEARS

DTE DOSTILLED 27.03.1998

DATE BOTTLED January 2019

CASK TYPE Bourbon Barrel

CASK NO 1215

57.1%

SINANOYA TOKYO

 

香り:蜜たっぷりの林檎、蜂蜜入りのフルーツジュース。グラッシー、グアバ、ドライかぼす。ガムシロップも。

味わい:硬い蜂蜜、フルーツティー、林檎やセミドライオレンジ、柚子。ハーブティー、ラベンダー。ピリピリとした苦み、舌に重く残る印象。

好み:★7 77

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

NOSE: Pronounced and fruity with aromas of apricot jam, and Danish pastry.

(香り:はっきりとしている。フルーティ、アプリコットジャム、デニッシュ・ペストリーのアロマ)

PLATE: Oily and somplex with notes of orange peets, cooked apples, quince jelly and cedar spices.

(味わい:オイリーで複雑な味わい。オレンジの皮、煮詰めた林檎、カリンのゼリー、杉のスパイスの香りが漂う)

FINISH: Creamy, sweet and rich with layers of poached pear, berry fruit compote and clove rock.

(フィニッシュ:クリーミー、スイートでリッチ、ポーチドペア(洋梨の砂糖煮)、ベリー系フルーツのコンポート、クローブのキャンディ)

 

※ラベルより

 

 

香り:良質なバーボン樽での熟成を感じさせる香り。品の良いバニラと落ち着いたエステル、クリーミーでかすかにミント、ねっとりとした杏、黄桃、ババロア、ヘーゼルナッツクリーム、次第にナッティーでややワクシー。

味わい:口に含むと、ミディアムボディ、しっかりとした熟成感でバランスに優れる、ドライアプリコット、あんぽ柿、サフランカップケーキと紅茶、かすかにワクシー。フィニッシュは美しく心地良い余韻、次第にビター。
飲み頃を迎えた90年代のクラシックスタイルの好例。

 

 

反芻:ちょっと翻訳に苦戦しました。向こうに根差した知らないものばかり。自分がかぼすや柚子を挙げているのと対照的です汗

ただ、“カリン” も “杉” も “ポートドベア” も “クローブ” も納得できます。特に “杉” 。自分は爽やかさを果物のカテゴリーで探してしまいましたが、ピタリと来た印象。意識するとひとつひとつ浮かんでくるのが愉しいです。

信濃屋の方は、“クリーミー” や “ワクシー” が中心でしょうか。自分がガムシロップと感じてしまったのはこれだなぁ。かなり濃ゆいんです。。

 

 

雑感:大麦のクリームも納得の味わい。

ただ自分のイメージするクリームよりだいぶ硬く濃いイメージ。

バタークリームというと大げさかな。

 

時間が経つと綺麗でどこか上品な印象も現れます。

飴細工のよう。

 

 

加水は苦みが前に出てきて、バランスも崩れる印象。

 

重たいのでそもそも杯を重ねるものではないと思いますが、1杯とじっくり向き合うボトルだと感じました。

 

 

 

 

 

マルスモルテージ 3 plus 25 28年

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ラベル情報:

MARS MALTAGE 3 plus 25

PURE MALT WHISKY

AGED 28 YEARS

46%

SHINSHU MARS DISTILLERY

HONBO SHUZO

 

香り:オレンジリキュール、煙草。緩やかなモルトの甘み。ボンドのような溶剤。干柿。

味わい:滑らかに伸びる。バニラビーンズ。オレンジソース、生クリーム。樽由来の渋み、干柿のミルフィーユ。微かにパッションフルーツ。煙草や枯草もアクセントに。

好み:★8 84

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

長期間にわたる熟成によりドライフルーツを思わせる甘い香りとバニラ香が引き立ち、濃厚で豊かな味わいが、心地よい余韻となって長く続く逸品です。

 

 

雑感:オフィシャルのコメント通りと感じました。濃いけど滑らか。

くぐもっているようで派手さはないですけど、じっくり愉しむモルトだと思います。

 

 

雑感:マルスのひとつの集大成。

鹿児島と山梨から引き継いだ3年熟成の原酒を、長野で25年熟成させたモルト

3 + 25 のボトルです。

 

幸運にも飲む機会に恵まれました。

 

 

もう商品化できるほどの原酒は残っていないのでしょうか。

イチローズのダブルディスティラリーズもそろそろと聞きますし。

 

今味わえるものを愉しまないとですね。

 

 

 

 

 

ハイランドパーク 30年 1989 GM コニサーズチョイス カスクストレングス

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ラベル情報:

HIGHLAND PARK

FILLED 1989

BOTTLED 20.03.2019

AGED 30 YEARS

MATURATION REFILL SHERRY BUTT

BATCH 19/003

51.1%

CASK STRENGTH CONNOISSEURS CHOICE

GORDON & MACPHAIL

麻屋商店

 

香り:明るく綺麗、多層的な香り。林檎、レーズン、カシス。ローストしたコーヒー豆。シナモン、砂糖菓子。蜂蜜、バナナチップス。ライム。華やかな木香。

味わい:爽やかな樽香、蜂蜜、葡萄の皮、レモン。煙草とアンティーク。朝日に濡れた芝生。火薬、シナモン、アプリコット。煮詰めた林檎やラフランス。

好み:★8 87

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:レーズン、プルーン、リンゴをデメララシュガーでリッチに煮込んだフルーティなアロマが感じられ、ローストしたコーヒー豆のかすかな香りがココアパウダーとともに前面に現れる。甘いシナモンスパイスが、蜜ろうのかすかなニュアンスを伴った刺激的なシトラスピールを引き立てる。

味わい:潤いのある口当たり。かすかに感じるペッパーがジューシーなオレンジとダークチョコレートのプラリネへと移り変わる。赤リンゴとナツメグのフレーバーがチャーしたオークと絡み合う。

フィニッシュ:長くフルーティなフィニッシュ。長く続くオークの風味が微かなスモークさと一緒に感じられる。

 

※通販サイトより

 

反芻:表現力の乏しさよ。。 全体の流れは合っているように感じるのですが。

挙げられている様々なフルーツにはどれも納得。

“潤いのある口当たり” も惹かれる表現ですね。

 

 

雑感:とても綺麗なモルト

華やかな樽香が心地良く、甘酸っぱい蜜のフルーツ。

余韻にかけてまた溢れる果汁。

 

バランスが良く、上品。

キラキラしているようで。

美味しいです。

 

 

手元にあったら幸せですね。

1杯の中でも、1本の中でも変化がありそうな予感があります。

 

 

 

 

 

ジュラ 27年 1992 シグナトリー カスクストレングスコレクション

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ラベル情報:

JURA

AGED 27 YEARS

Distiled on: 10/04/1992

Bottled on: 12/02/2020

Matured in a Burbon Barrel

Cask No: 2494

48.9%

CASK STRENGTH COLLECTION

Signatory Vintage

麻屋商店

 

香り:ファイバーパイナップル、潮風、柔らかい煙。蜜たっぷりの林檎、蜂蜜。少しのセメダイン。プラム。余韻にラベンダーの印象。

味わい:こってりとしている。温めた蜂蜜。オレンジの皮やパイナップルの渋み。煮詰めた烏龍茶。シロップ、少しだけミルキー。シナモン。

暖かい印象、熟成感のある渋み、複雑味のあるモルト

好み:★8 83

 

 

雑感:濃く深みのあるモルト

濃いです。でも硬くはなく。

熟成感を感じるという表現に辿り着きました。

 

良いモルトだと思います。

 

 

もう少しほぐれたらどうなるかと加水してみたのですが、

明るく甘くなりますが、面白みもなくなる印象でした。

 

個人的にはストレートで。

 

 

 

 

 

アードベッグ 20年 2000 ザ・ニンフ カジュアルドレス T&T Toyama

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ラベル情報:

Ardbeg

Aged 20 years

2000

Bourbon Barrel

Cask No. 954

56.4%

The Nymph Casual Dress

 

香り:青い果実感、ヨード香、煤。シンナー。

味わい:海水と海藻、スパイス、濡れた焚火。枯草、ドライトマト、イチジク。機械油。ドライな印象。

好み:★7 78

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:灰と伴うふくよかなスモーキーさ、海水で洗ったカンロ飴、焼けた砂浜、木の燃えさし、バニラ、仄かなミネラル、奥に熟した甘いリンゴとパイナップル、少しの腐葉土のような土っぽさを伴うピート、微かにギヤオイル。
味わい:力強さと丸みのある味わいで、灰、非常にスモーキー、海水であらったカンロ飴、少しの腐葉土のような土っぽさを伴うピート、シロップ、微かにギヤオイル。後口に甘いリンゴとパイナップルを思わせるフルーティな甘さが出て、灰を伴うスモークが長く続く。
総評:灰を伴うふくよかなスモーキーを持つ1本。奇をてらったり、シェリー樽に頼ったりすることなく、ただ王道のど真ん中を歩む秀逸な2000年代アードベッグ

 

 

 

反芻:“海水で洗ったカンロ飴” って面白い表現ですね。読みながら飲み直したいなぁ

“王道のど真ん中を歩む秀逸な2000年代アードベッグ” とありますが、その通りと感じました。長熟なのにアードベッグらしい荒さが失われていない、アードベッグファンに響く1本と思います。

 

 

雑感:富山で味わった響くアードベッグ

ザ・ニンフは、三郎丸蒸留所の稲垣貴彦氏とモルトヤマの下野孔明氏による共同プロジェクト T&T Toyama のプライベートボトルになります。

 

 

T&T Toyama というと、ジャパニーズウイスキーボトラーズ事業の詳細を発表&クラウドファンディングの募集を開始されたばかり。

詳しいところは クラウドファンディングのページや YouTube で確認頂くとして、

(開始30分で目標達成! おめでとうございます:世界初!ジャパニーズウイスキーボトラーズ設立プロジェクト - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

日本各地のクラフト蒸留所からニューポットを買い取り、自社の樽で育てボトリングして販売するとか。

本当にボトラーズの会社ですね。

 

 

ボトラーズの存在は、まだ小さな蒸留所にとって貴重な販売経路や知名度の拡大が期待できると思います。

飲み手としても楽しみです。

良いものが埋もれずに栄えてくれるなら、それに勝る恩恵はありませんから。

 

 

ウイスキーを広く根付かせようと開拓する関係者。

それに応えるように あっという間に目標を達成させたウイスキーラバー。

その熱量。

わくわくします。

 

 

 

 

 

 

モルトヤマさんといえば 、もうひとつ。

三郎丸蒸留所に行った後でのオススメのお寿司屋さんをブログで紹介されていまして。

自分も行ってみました。

 

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綺麗ですよね。

あまり見ないようなネタも多くて。

そして美味しい。

やはり地元で活躍されている方の情報は確かですね。

 

魚が美味しくなる冬の時期にまた行きたいと感じました。

ご馳走様でした。

 

 

こちらです。

 

 

 

 

 

三郎丸1960 55年

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ラベル情報:

三郎丸

SABUROMARU 1960

AGED 55 YEARS

Distilled: 1960年5月 

Bottled: 2016年12月 

47度 

若鶴酒造株式会社

 

香り:キャラメリゼしたナッツ。紹興酒のよう。枯草、濡れた木材。少しの溶剤感。

味わい:とろりとした舌触り。柔らかく微かに苦み。ナッツ、干柿。貝殻。白木。ミント。余韻には灰、オレンジの皮。

好み:★8 82

 

【オフィシャルのテイスティングコメント】

香り:黒砂糖、ホワイトチョコレート、ビネガーの心地よい香り。

味:長く熟成した甘みと深みのあるラム酒、年を重ねたブランデーの流れる味わい。

余韻:バタークッキー、タルトを長く大切に含んだ感じ。

総評:幾度の困難を乗り越え、55年という長い年月を経て熟成した、この富山のウイスキーに感動を覚える。

 

 

 

反芻:“ビネガーの心地よい香り” にはそちらか! となりました。溶剤感よりも適切だと思います。味わいの方は、熟成感と甘みの表現が魅力的。自分はナッティにも感じたのですが、それは挙げられてませんね。

最初に味わうべきだったな。次回にまたチャレンジできれば。

 

 

雑感:三郎丸蒸留所(若鶴酒造)に行ってきました。

近頃ますます活発で興味をそそられる情報の多い三郎丸蒸留所。

今回初めて見学に行ってきました。

 

写真をメインに簡単なご紹介を。

 

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最寄り駅。

駅の写真を撮って振り返ったら、迎えに来てくれた案内の方が待ってくださってました汗

 

 

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駅から歩いて数分。

三郎丸蒸留所(若鶴酒造)に到着。

日本酒造り150年。ウイスキー造り70年の歴史ある場所。

(日本酒は冬季、ウイスキーは夏季と分けて仕込まれる)

 

 

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受付及びセミナー室の大正蔵

ここで簡単な説明を受けてから見学が始まります。

流れている水は日本酒やウイスキー、北陸コカ・コーラも! 使用している源水。

別にある水汲み場は一般にも開放しているそう。

 

 

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正蔵の中。

元々日本酒造りの蔵だった場所を改装。

コンサートや結婚式にも使用されているとか。

漂うとても良い木の香り。

 

 

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いよいよ蒸留所見学へ。

看板は地元の銅加工業者製。

 

 

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モルトミルと麦芽の保管庫。

見守るのは三郎丸蒸留所のウイスキーキャット三四郎

こちらも地元の名産 井波彫刻のもの(名前の由来も井波彫刻の祖・前川三四郎から)

 

 

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マッシュタン

 

 

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ウォッシュバック

2階から覗くことができます。

 

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ウォッシュバック2。

2020年から導入された木樽。全高4.3m。

蒸留前の24時間をここで過ごし、乳酸菌発酵を促す。

 

 

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そしてポットスチルへ。

世界初の鋳造ポットスチルZEMON。

鋳造なので純銅ではなく青銅(銅鈴合金)を使用。これも世界唯一。

錫は高級酒器にも使用されている通り、オフフレーバーの低減の効果が期待されているそう。

 

 

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蒸留所1階の熟成スペース。

奥に見える扉は低温熟成庫。

 

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別棟の熟成庫。

1200個の樽が保管されている。

SABUROMARU

 

 

 

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その他 説明設備。

麴室を改装。プロジェクションマッピングで三郎丸蒸留所の歴史を観ることができる。

麴室×プロジェクションマッピングで室ジェクションマッピング

樽ジィが待っとっちゃ

 

 

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見学後は大正蔵に戻って試飲体験。

通常ラインナップのサンシャインウイスキーや日本酒を無料で味わえる。(追加300円で高級日本酒まで全て対象に)

 

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良い日本酒は水のよう を体現している素心。

素晴らしい透明感が響く。

 

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余韻の綺麗な淋青。

ウイスキーには癖のあるものを求めがちな自分ですが、日本酒は切れがあり綺麗なものが好み。

 

 

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見学当日に取れた麦汁まで。

焦げた草、温まった海藻。濡れた甘い煙、麦芽の甘み。煮干しの出汁。お汁粉の余韻。

とろりとして粘度が高い。

好みなスモーキーさと、嫌みのない甘み。

結構好き。

 

 

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終わると隣接する令和蔵へ。

バーで有料試飲&お土産購入。

ニューポット同士で比べると、ZEMONが導入された2019年から嫌な感じが少ないのが分かる。凛として鋭くなっている印象。

錫の影響は想像以上に大きいのかも。

 

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55年熟成とニューポットの飲み比べの贅沢。

 

 

 

以下余談。

実は今回、とんでもない歓迎を受けました。

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(実際はチューリップフェアの練習だったのですが)

ブルーインパルスの展示飛行。

テンション上がって、お酒が酔く回ってしまいました。

 

 

今回の蒸留所見学で感じたのは、地元に根差した企業なのだなということ。

諸所のクラフトウイスキーメーカーが重きを置いている点だと思いますが、三郎丸蒸留所にとっては自然なことなのかも知れません。

日本酒メーカーですしね。

 

 

人が少ないタイミングだったこともあり、色々な意味で贅沢な時間を過ごさせて頂きました。

やはり現地に行くとファンになってしまいますね。

 

いつかZEMONで蒸留されたシングルモルトを飲めることを楽しみにしています。

 

 

 

 

追記(22/01/23):

蒸留所に再訪しました。

 

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香り:長期熟成樽底の梅酒、ブランデー。紹興酒。杏、オレンジピール。酸味が確かに。焼き崩した林檎。微かにナッツ。

味わい:ハリのある樽のニュアンス、梅干しの種。苺ジャム、オレンジピール。麦の殻。ミントのヒント。余韻はブランデーのよう。

流石に抜けている面は否めないが非常になめらか。

好み:★8 84

 

反芻:前回の自分のノートからは少し違っているような。。でも、オフィシャルのコメントには近づいていますね。この記事の記憶が残っていたのかな。意識はしていなかったのですが。

今回特に印象的だったのは、梅のニュアンス。その酸味がとても好印象でした。

 

 

雑感:同じ場所へ違う季節に行くのも良いものですね。

 

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白&白

 

前回の写真と見比べると違いが面白いです。

春は華やか。

冬は白。空の色すら白。

 

冬季は蒸留所は稼働していませんので、見学するならやはり春頃がオススメです。

いやでも、日本海の幸は絶対に冬なのですよねぇ

前回行った、モルトヤマさん推薦の回転寿司も冬季限定メニューが多かった…。

 

まぁ両方行けば良いですねw

 

 

 

 

末尾にボトルの話に戻って。

このボトル、ナンバーは前回と同じですが、液面もほぼ同じ。

継ぎ足しているんですね。

 

もうラス1が近いのかと思っていました(笑)